孤独な人

永劫に土地を離れぬ人たちのなかで
わたしはまるで慣れぬ大海を航するようだ
満ちみちた毎日がかれらの食卓にのぼせられるが
わたしに見えるのは ものの姿でいっぱいの遠い景色だ(リルケ『形象詩集 第一の書』生野幸吉訳)

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