『パトリシア・ハイスミスに恋して』(2022年/スイス=ドイツ/88分)【監督】エヴァ・ヴィティヤ 【キャスト】マリジェーン・ミーカー,モニーク・ビュフェ ,タベア・ブルーメンシャイン,ジュディ・コーツ,コートニー・コーツ,ダン・コーツ
全体的パトリシア・ハイスミス・ラブの映画だから興味がない人にはちょっと退屈すぎるかもしれない。一番はレズビアンだったということなのだが、これは今更の話だし、当時はそれは危険なことだったというのは慣習でか、まあ母親がレズビアンを許さなかったというような感じなのかな。
それでもパトロシアは母を愛していたのでそれがフィクションの世界で生きることになったようだ。『キャロル』はそういう年上の女性の姿を母に見出しているのかもしれない。
あとはアメリカ南部出身で極めて保守的なところで男の子のように育った。そういうことがインタビューで明らかになるのだが、それがどういう意味を持つかはよくわからないのだが、タチという位置なのかな?タカラジェンヌの男役のような華やかさだろうか?写真からはそうした姿が伺える。
あと映画についての言及もそれほど詳しく取り上げたわけでもなかった。批評精神に欠けるのだと思う。ハイスミスについては直前に読んだ『クィア・シネマ』が良かっただけに映画は残念なものだった。
ノスタルジックなギター・サウンドが良かった。ビル・フリゼールだったか。