見出し画像

沙羅沙羅と夢落ち乙女沙羅の花

白椿。もう夏だった。夏椿だな。沙羅双樹の花。ただ平家物語などで詠われる沙羅双樹は日本にない花で夏椿とは別なのだそうだ。沙羅の花と呼ばれているが仏教的には詠まないこととややこしい花だった。

沙羅沙羅と夢落ち乙女沙羅の花 宿仮

昨日は俳句と短歌レッスンを仕上げてしまおうと思ったら漢詩にハマってしまった。最近『三国志 ~司馬懿 軍師連盟~』を観ているのだが、ドラマの中に漢詩が出てくるばかりか、『文選 詩篇(1)』を読んでいて曹植が出てきて『三国志』の時代の詩人で魏の武帝(曹操)の子曹丕と争い破れた将軍だと知った。彼が命乞いのために書いた嘆願書が詩となっており、曹植は権力から遠ざけられて地方官での宴会の別離の詩や洛陽の焼け野原の詩を書いていて、唐代以前の詩人として名高いのだった。

『源氏物語』が「白氏文集」や「文選」から影響されたのはそういうことだった。すでに『三国志』にそのパターンがあったんだな。『三国志』は中国の戦国ドラマのような感じだし、時代的にも激変期なのであった。

それで人心による儒家思想が巫女的な呪術から中央集権的な国家となる過程での皇帝讃歌として敗者の詩人が歌い上げるのである。そういう歌が宴会の歌になって広まっていくのだ。敗戦の将の惜別の歌とか。このへんの詩は激情型で面白い。

「シン・現代詩レッスン」は『文選』から曹植を取り上げようと思ったのが難しい。「シン・短歌レッスン」は『源氏物語』の和歌で止まっていた。昨日はドラマを観たり、漢詩の聴き逃しを聞いたりして一日を過ごす。

そういえばスマホを風呂に落としてしまったが大事にはならなかった。調子が悪いのか風呂ばかり入っている(身体がだるくて目覚めない)。

風呂に入り
漢詩購読
夢心地
スマホを落として
夢落ち目覚めて

こんな感じの一日。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?