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五月晴れ俳句難民というエグザイル

身体がだるい。今日はなんとしても外に出なければ。図書館に予約本があった。三冊ぐらいは返却出来る。昨日出ようと思ったが雨にめげてしまった。そんなことのくり返しだった。

『三国志 ~司馬懿 軍師連盟~』は劉備が義兄弟と共に国家統一していく『三国志』ではなくて、その劉備に敗れていく魏王の三国志だった。三国が「蜀」「魏」「呉」で「蜀」は「蜀漢」ということで漢王朝劉備が引き継ぐ王朝、「魏」が今見ているドラマで、「呉」は孫権の国でそれを統一したのが劉備ということなのか?それが『三国志演義』ということで『三国志』とは違うということだった。

魏王のわがままぶりは武でことをなしたのでそれが策略(軍師)の時代となって崩壊していくのかな。物語は敗戦の将にスポットを当てるからそういうことなのかもしれない。司馬懿が魏王と対立しながら力を持つドラマなのはそういうことなのだろう。その魏王(曹操)の息子の・曹丕曹植が後継者争いをするのだがそんなドタバタのなかで関羽に攻め込まれて曹操が死ぬのであった。

昨日はここまで日記を書いて『三国志 ~司馬懿 軍師連盟~』を確かめるために観てしまったら日記を書きそびれて出かける時間になってしまった。孫権と会談があり、魏王が死ぬところで、ちょうど区切りになるようなシーンだった。「三国志」というと『三国志演義』の方が劉備が中国を統一していくドラマなのだが、元は今見ているように、きちんと三国が描かれている本だったようだ。魏の内乱が平家の清盛天下というような魏王(曹操)の天下の時代なのである。そこに『文選』で書かれているような詩の世界なのであった。『文選」に収められている詩に叙事詩(歴史)があるので、魏王の時代に漢詩文化が誕生したようだ(その前の漢からが漢詩の発生の時期なのか?儒教が形成されたとある。)それから唐詩になるのか?また『文選』を調べているうちに日記を忘れてしまいそうになる。

読書は『文選 詩篇2』に入った。あと昨日図書館でル・クレジオ『ブルターニュの歌』を読んだ。ル・クレジオの幼少期(ブルターニュ地方の戦争体験)の思い出2作といういような。「ブルターニュの歌」と「子供と戦争」の中編二作という感じか。

『窯変 源氏物語10』は「夕霧」まで。「夕霧」が柏木の妻の女二宮(落葉の君)に入れ込んでしまう不器用な恋バナを喜劇的に描いていた。女二宮の拒絶があまりにも凄いので鬼嫁とか書かれている。それだけ貞操感がある人なんだが、母親が皇族でも光源氏の母のように更衣という一段低く観られた存在でもあったから、階級意識が強いのだった。あまりにもしげしげと通っていっては拒絶され、母親からの返信が雲居の雁(夕霧の北の方)に見つかって母親と付き合っているのではないかと疑われたりするのだった。

図書館で本二冊を返却、2冊借入。また俳句の本と詩の本だった。レッスンも滞ているな。

映画は『エドワード・サイード OUT OF PLACE』という日本人監督佐藤 真が撮ったドキュメンタリー。佐藤 真監督の特集上映だった。

映画を観ている途中で頭が痛くなった。やはりまだ調子は良くないみたいだ。帰りの電車も辛かった(活字が読めないのだ)。

まあそれでも部屋に閉じこもっているよりはいいのかなと思える。
今日の一句か?

五月雨や俳句難民というエグザイル 宿仮

今日の一首はまた後で。

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