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繁華街マブイ落として残暑かな

noteの記事は暗部がない。自分のいいところだけ書いている記事が多いから、毎日見ているとこんな成功した人ばかりなのかと思ってしまうのだ。SNSの常道で読みたい記事しか読まないというよりもそれに合わせて書いてしまう同調圧力のようなものがある。まあ暗部を書く人もいるだろうが、ほとんど暗部に自己満足状態というか、それを肯定しているのだった。

何を言いたいのかというとたまには否定的な面も書いた方がいいのではないか?聖人君子でもあるまいし闇の部分があるのである。アダルト動画を見ていたり。今日はそういうことではなくて、もっと人間的に駄目な部分であるので覚悟して読むように。

昨日は図書館に返却する本の付録を無くしてしまい、いろいろと裏工作に走ってしまった。それは『源氏物語 A・ウェイリー版4』で登場人物関係図が付録として付いていたのだが、二週間前に返却するときに入ってないことに気がついて延長して、部屋を探したけどない。それでAmazonで買い直して付録だけ付けようと思ったのだが、品切。ほうぼうの古本屋を探したが4巻だけ異常に人気があるのか、品切れ状態なのでした。

そのまま閉館時間過ぎに(時間外返却は勝手にポストに入れられる)しらばくれて返却しようと思ったのだ、予約している人がいてその人たちにバレると思ったのだった。普段保身することを非難しているのに我が身はどうだ。そう思うと我が身の小ささに呆れるのだった。これでは政治家と同じじゃないかと思って、そのまま旅に出ようとさえ思ったのでした。

小心者と言われればそれまでで、なんでこんなに小心者なのだろうと思うとうつ状態になり、昼近くまで寝てしまったのだが、暑い部屋で耐えられなくなり、図書館に行きたいと思って、これもnoteのネタになるかもしれないととりあえず返却本を持って図書館に行ったのでした。相変わらず自習室は満席状態で夏休みだからなのか特別席まで用意してあって、図書館の方々の温かさに涙が出ます(これはオーバーか?)。

とりあえず昼を食べてなかったので図書館で食事をして、どうするか思案してました。まず『窯変 源氏物語13』を借りたいと思って、請求して予約本もあったのでそれも借りることにして、肝心の返却にはなかなか行けないのでした。映画の時間もあるし、このまま映画を見て17時過ぎにこっそりと返却すればいいかなと思いましたが、一時の恥が一生の恥となるという諺もあると思いまして、勇気を出して付録を無くしたことを告げました。返却係の人は立場上どうする権限もなさそうなので、図書館の案内の方へ言ってくれと言われて行ったら、五階の人文科に行って対処して欲しいと言われて行きました。怖いオジサン職員だったらと思ったら若い女性職員の方が紙の付録は弁償規定もないので、そのまま返却してくれとのこと。始末書とか図書会員取り消し処分とかあるのかと思いましたが何もなく、ただ返却出来たので心置きなく、映画を見に行ったのでした。

そんな些細な出来ごとでも一句思い浮かびました。

繁華街マブイ落として残暑かな 宿仮

そう言えば現代俳句協会の手続きもまだしてなかった。この句がいいかな。
映画は『アニマル ぼくたちと動物のこと』を見ました。人間は邪悪な動物なんで地球を破壊する隕石のようだというのを若い小学生に絶望だけを味わせるのは良くないと野生の自然に触れさせたり、自然(多様性)の農業を見せたりして、絶望だけが未来じゃないという映画でした。ただそんな彼らもヴァカンス終えて元の経済社会の元で生きなければならない非常さがあると感想を書きました。

なんだろうな、どうしようもない大人になっているようでそれも自然と言えば自然なのかなと。そんなことで図書館であまり読書も出来なかったのだが『黄色い家』は居場所のない者どうしが寄り添う話で共感できます。ヒロインの母が矯正下着のマルチに引っかかり、ヒロインに金の工面を頼むのです。親の相互義務問題の一般論であり、なかなか悪家族からは抜け出せない悲劇があると思います。社会にはそういう不幸があるのに、私の不幸などたかが知れている。そこで一首。

落とし物
秘密の系図を無くしたら
私の存在も無く泣くなく無法

あとフォロー返しはしません。フォローされるたびに思うのですが、フォローよりいいねです。それは読んだと言いう足跡なので、一番うれしいのはやはりコメントですかね。


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