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藪蚊も眠るロリンズのカリプソ(子守唄)

ヤブカンゾウ。ワスレグサの方がいいのかな。ユリの花の一種だと思うが万葉集にも詠われているという。

忘れ草 垣も繁みに植えたれど 醜(しこ)の醜草(しこくさ) なお恋にけり

「醜(しこ)の醜草(しこくさ)」というのは雑草という意味だという。忘れ草が雑草のように咲き続けるのだろうか?

ユリはコルトレーンだろうか?と思って、ロリンズは向日葵だなと考えた。「ジャズ・トゥナイト」でロリンズの「サキコロ」特集があって良かった。ちょうどコルトレーンのこと(本当はドルフィーなのだが)についてエッセイを書いていたので、ロリンズの「サキコロ」でもいいなあ、と思ったのだ。まあ、「サキコロ」については「ジャズ・トゥナイト」以上に言うことがないかな。

やっぱテナー・サックスだとロリンズの方が上なのかなと思った。「テナー・マッドネス」というアルバムもあったが、昔からどっちが上か比べられたのだ。

どっちでも好き好きなんだろうけど、思ったのがロリンズはジャイアント馬場でコルトレーンはアントニオ猪木だろうな、と。プロレスファンはロリンズを好むけど格闘技ファンは猪木だろうみたいな。

ジャイアント馬場がただ大きいというだけのレスラーで十六文キックとか、両足で飛べば三十二文キックとかあれがプロレス・技と言えるのかと思っていたけど、やっぱ使い所によって見せ場を作るのである。椰子の実割りとか、たいして効くのかなと疑問に思ってしまうが、ジャイアント馬場だから椰子の実割りであって、それが英語では「ココナッツ・クラッシュ」という大層な名前まで付いている技なのである。このサイトの記事が面白かった。

ロリンズに話を戻せば「サキコロ」でロリンズの天下になったと思うのだが、コルトレーンにはテナーの他にソプラノ・サックスという二刀流であり、むしろソプラノ・サックスの可能性を拡げたジャズ・ミュージシャンかもしれない。コルトレーン以降、サックス吹きはソプラノも吹けなきゃ駄目だみたいな風潮のようになっていく。ただソプラノはフュージョンになりやすいので、そこをロリンズも勘違いしてしまったのか。「イージー・リビング」なんてアルバムはフュージョンに入れてもいいと思うのだが、その後になってジャズ以外でローリング・ストーンズのアルバムに起用されたことで、さらにメジャーになったような。

アルバムではホーキンスとやったアルバムでやっぱモダン・テナーだなと感じてしまう。

インパルスのコルトレーンのリズム・セクションとやったアルバムとか凄さを感じる。ただロリンズはやっぱラテン調の明るさなんだよな。

藪蚊も黙るロリンズのカリプソ  宿仮

NHK俳句と短歌を見て、レッスンやったけど膠着状態だった。現代詩をどうするか?やっぱ「文選」は無理があるのか?

読書はゲーテ『ファウスト第二部』。ゲーテの時代はまだ王政だったのか?錬金術だった。詩は錬金術なのか?そのへんがテーマなのかもしれない。ホムクルズ(人工人間)の章に入った。『ファウスト』は詩なんだろうか?悲劇ということなんだが、ギリシア悲劇を模倣した劇で、それはやはりアリストテレスの『詩学』を踏まえたものなのだ。

セコンドから
セカンドへ
お前の出番
ようこそ、あなとと
悪魔は言った

『ファウスト』を短歌にしてみた。ホムクルズを出したかったな。

AIに作ってもらった。

知の果て、悪魔と契り
青春を、取り戻し旅立つ
恋に落ち、悲劇の淵へ

あまり面白くないな。諧謔さがない。

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