野分は光源氏で、後から修復する息子夕霧だった
『源氏物語 28 野分 』(翻訳)与謝野晶子(Kindle版)
野分の後に中将がやってくる。光源氏の息子夕霧の帖だった。まめまめしさは父譲りだが自制心はあるのだが、父の姿を見ると欲望が起きてくるのだった。紫の上と玉鬘の姿を垣間見ながら六条院を回る。風見舞いというらしい。そうした見舞いをしながらも垣根が崩れているから、覗き見もできるのだという。
末摘花までも見舞っているが。光源氏は明石の君を見舞うのだが風のように去ってしまう。野分とは光源氏のことだったのだ。
その後に光源氏は玉鬘と戯れいるのを中将に見られるのだった。
中将は明石の君から硯と紙を借りて雲居雁に手紙をしたためる。それで欲望の風を抑えようとしているのだった。
そして幼い姫君(明石の娘)と遊ぶのだが、紫の上を山桜、玉鬘を山吹、そして姫を藤の花に譬える。そして、大宮の元へ。大宮って誰だっけと思ったら葵の母上だった。そうだ夕霧は葵の息子だったんだ。複雑すぎて系図を忘れる。そっか、だから雲居雁とはいとこだったんだ。このへんの混乱状態は系図がないと理解できないな。光源氏のせい。
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