薫は「燃あがる緑の木」だった
『源氏物語 48 椎が本』(翻訳)与謝野晶子( Kindle版)
「椎本(しいがもと)」の題名の由来は、薫(中納言)が八の宮を偲んで詠った歌から来ている。
椎の木は大木になるので、その根本で休みながら回想するのだが、これは八の宮だけではなく、「柏木」も回想したものと思われる。『源氏物語』は姫たちは花の名前が多いが、男君は木の名前なのかと思ったが、「柏木」ぐらいしか思いつかないが「薫」が「柏木」の姿を受け継いだ「椎本」ではないかと考えた。この情景どこかで想い出すな、と思った