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映画

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映画感想
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#ネタバレ

『ありふれた教室』、社会の中の「関心領域」はどこまで関わっていけばいいのだろうか…

『ありふれた教室』(2022年/ドイツ/カラー/スタンダード/1h39/DCP)監督・脚本:イルケル・チ…

やどかり
2週間前
6

『青春18×2 君へと続く道』に芭蕉の辞世の句を捧げたい

『青春18×2 君へと続く道』(2024年製作/123分/G/日本・台湾合作)【監督】藤井道人 【出…

やどかり
1か月前
22

映画の奇蹟は起きたのか?

『瞳をとじて』(2023年製作/169分/G/スペイン)監督:ビクトル・エリセ 出演:マノロ・ソ…

やどかり
4か月前
10

カラオケシーンは昭和臭いオッサン映画になってしまった

『花腐し』(2023年/日本/137分)【監督】荒井晴彦【原作】松浦寿輝 【キャスト】綾野剛,柄…

やどかり
4か月前
7

フランス革命前に現れたもう一人のジャンヌ

『ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人』(2023年製作/116分/G/フランス)監督:マイウ…

やどかり
4か月前
9

「ミツバチのささやき」ではなくて「ミツバチにささやく」映画

『ミツバチと私』(2023年/スペイン/128分/スペイン語・バスク語・フランス語/配給:アン…

やどかり
4か月前
11

恐るべき「姉」だった

『恐るべき子供たち』(仏/1950)監督ジャン=ピエール・メルビル ジャン・コクトー原作の映画化。原作がセリフが多いのか、ちょっと退屈だった。物語が良くわからない。最初雪合戦で胸に雪を受けた中学生(中学生に見えん!)が倒れ、雪をぶっつけた少年が主人公だと思ったが違った。中国の無謀な子供のような映画を想像していた。 胸に雪を当てたれた病弱の少年と姉の物語で、この姉がお転婆というか、ぶっ飛んでいる姉で弟と喧嘩ばかりしているのだが、その裏返しで弟を愛しているのかな。その姉弟関係

たけしの首を取るぐらいの映画でなければ

『首』(2023年製作/131分/R15+/日本)【監督】北野武 【出演】ビートたけし/⻄島秀俊/…

やどかり
6か月前
13

消えてしまったのは唐田えりかだったのか?

『寝ても覚めても』(2018年製作/119分/G/日本・フランス合作)監督:濱口竜介 出演:東出…

やどかり
9か月前
5

「終わりよければすべてよし」

『ラヴ・ストリームス』(1984年/アメリカ/141分)監督・脚本:ジョン・カサヴェテス 出演:…

やどかり
9か月前
8

「覇王別姫」成り切りのレスリー・チャンにときめく

『さらば、わが愛 覇王別姫 4K』(1993年/中国、香港、台湾)監督:陳凱歌(チェン・カイコ―) …

やどかり
10か月前
6

大衆の森なのか?

『暗殺の森』(1970年製作/110分/イタリア・フランス・西ドイツ合作)監督:ベルナルド・ベ…

やどかり
10か月前
9

弟が兄を追悼するタヴィアーニ兄弟の映画

『遺灰は語る』(2022年/イタリア)監督・脚本:パオロ・タヴィアーニ 出演:ファブリツィオ…

やどかり
11か月前
7

つなぎとしての女帝の時代

『ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー』(2022/アメリカ)監督ライアン・クーグラー 出演者がわかりませんでした。『ブラックパンサー』がチャドウィック・ボーズマンの映画であり、彼が若くして病死したのは現実世界であり、それを物語でも上手く折り込んでいて、この新作はチャドウィック・ボーズマンに捧げられている映画になっています。 短歌の世界に挽歌というジャンルがあり、不幸にして亡くなった人の魂を現実世界に彷徨わないように供養する歌を捧げるのが『万葉集』にも歌われています。