「祖国とは国語」

藤原正彦(2006)「祖国とは国語」新潮文庫
を読みました。

著者の考えに全面的に賛成かと言われるとそうでもないのですが、小学校で英語の授業を増やすより、しっかり国語を教えるべきということは共通しています。
「日本人は英語ができない」という概念はどれほどのひとにこびりついているのか、英語が話せるようになりたいと思っているひとがどれほどいるのかということは常々疑問に思う点です。言語を使って何を伝えるのかということのほうが重要であって、闇雲に詰め込んでしまっても意味がありません。
小学生の間は自分で考えたり、ひとの考えを読み取ったりする素地を養うことが求められるのではないでしょうか。

後半、というよりこの本の多くを占めている、著者の家族の話も興味深いです。
「流れる星は生きている」もぜひ読まねばと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?