小林昌樹(2022)『調べる技術 国会図書館秘伝のレファレンス・チップス』皓星社

国会図書館でレファレンスを担当する司書としてはたらいていた著者が、どのように調べものを進めていたか、ということを説明した本。
この本を読めば、じぶんもレファレンス的な調査ができるようになるか、というとそんなことはない。しかし、問いをどのように理解し、どのツールを使用するかという思考方法は参考になる。

NDCには目次データベースがある、ということや、そこまで著名ではないひとを調べるために人名典拠を転用するということが印象的だった。
著者の文体に個性があるので、調べもののための参考書というより読みものよりだが、それゆえに読んでいておもしろく、レファレンス司書にあこがれが増した。

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