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面陳から背差しへ…  娘、バーバパパの絵本にはまる、の巻

図書館に行くと、まっすぐ児童書コーナーに向かう娘(5歳)。
私は大人の新刊やおススメ本をチェックしながら、ゆっくり児童書コーナーに向かいます。私が来るまでの間に、娘は2冊ほど本を選んでいます。

面陳(表紙を見せて陳列する)の絵本は、行く度に変わっているので、司書の方がこまめに入れ替えてくださっているのでしょう。絵本の場合は、やはり表紙が見えたほうが断然手に取りやすいです。
娘も、これまではほぼ、面陳されたものの中から、ピンときたもの、幼稚園で読んでもらったもの、などを選んできていました。

が、ここ最近、娘はわき目も振らず同じ棚に向かい、面陳ではなく、背差し(背表紙が見える、いわゆる本棚に入っている状態)の絵本を迷いなく抜き取ってきます。それは、世界中で有名な、おばけのバーバパパのシリーズ。

私ももちろん、グッズやポスターなどで、よく知っています。でも、キャラクターの原典である、絵本を読んだことはありませんでした。ところが、一緒に読んでみてびっくり。軽快な文章、怒ったり、笑ったり、けんかしたり、表情豊かで変幻自在なバーバパパたちが大好きになってしまいました。

バーバパパがバーバママを探しに行き、驚きの生まれ方で子どもたちが誕生し、(「バーバパパたびにでる」)、あるときは環境汚染に立ち向かい(「バーバパパのはこぶね」)、またあるときは宇宙へとびたつ(「バーバパパかせいへいく」)! 
思いがけない展開も、おばけのバーバたちならなんとでも。でっぷりたっぷりした丸さが、こちらの心を丸くしてくれるようです。

これまで、私の好みもだいぶ含めた絵本を読んできましたが、これは間違いなく娘が自分だけで見つけてきたお気に入り。こうして彼女自身の世界が作り上げられていくのでしょうね。今は、それを一緒に共有できることを楽しみたいと思います。
2016.4.29

※10年後の私からのコメント
バーバパパ! 懐かしいね。キャラクターとして私も知っていたし好きだったけれど、お話を知ったのはこの時だった。お話しも自由で多様でのーびのーびしていて、とても良かった。社会問題的な視点を取り込んだり、みんなが失敗したりひどい目にあったりしつつ、それぞれの得意を発揮して、最後はみんな笑顔というのがいい。ああ、また読みたくなってきた!

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