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HSP 感覚過敏

私も娘もHSPという気質の持ち主です。
HSPという気質は5人に1人程度の割合でいるそうです。
HSPは病気ではありません。繊細な気質の人というものです。

5人に1人ということは本当はそんなに珍しいものでもないのでしょう。
HSPも普通の人です。

でも5人中4人がなんでもないと思うことでも不快だったり不安だったりに感じる人がいるということです。
そう主張する1人は異質な存在、落ちこぼれた存在として認知する空気が今の社会には強いと思います。

娘はHSPとASDの特性から夜眠くても眠ることができません。
「眠りたいのに眠れない」
と夜中に泣いて起こされたことも何度もあります。

何が気になって眠れないのかといえば
布団のシワだったり
家族の寝息だったり
外の虫の声だったり
かすかな風の音だったり。

酷いときは自分の足の親指が人差し指とくっついている感覚が気持ち悪くて泣くこともあるのです。

なので私は赤ちゃんの時からずっと彼女が眠るときは背中を擦って寝かしつけています。

よく子供が遊び疲れて布団ではないところで寝てしまうみたいなことは彼女には滅多にありません。

家族全員が部屋にいて、布団に入っていて、部屋が暗くなっている。そのうえで家族に体に触れていてもらう。
そうしないと安心して眠りにつけないのです。

長い時は娘の背中を一時間以上擦っていることもあります。
擦っている腕は疲れます。
「もう寝てくれー」と言いたくなるほど擦ってあげても
「まだ眠れない」という時もあります。

でもそれが彼女の持った気質なのです。
病気ではないですが病気と同じように周りに理解を求める行動を起こさないと毎日が大変すぎるのです。

皆はできるのになぜできないの?
皆は気にしないのになんで気にするの?

あなたは異質だよ。ちゃんと周りに合わせなよ。
そんなんだから自分が辛くなるんだよ。

私も小さい時からそういう言葉をかけられてきました。
自尊心は大きく傷つけられ今では人と関わることすら恐怖になってしまいました。

多数に入れなかった少数派の人がそういう言葉で自分を責め続けて壊れてしまうのが今の社会のような気がします。

十人十色という言葉が日本にもあるように、もっと多様性を持って個々が安心して学んだり、働いたりできる環境、社会が広がり認められるようになったらいいな。

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