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自分の誕生日を心から祝った その5

早めにハミルトンを発ったつもりだったが、要所要所で渋滞にあいながら予定していたより遅く家に着いた。自分一人でずっとドライヴするのは、やはり楽ではない。

やれやれ、休む暇もなく夕飯の支度? そう思いながら しばらく運転席でぼーとしていた。その時、末っ子が現れた。「お母さん、どうだった? 今日はお誕生日の日の代わりに、夕飯を作るからね。疲れたでしょう? 休んでていいよ。」正直嬉しかった。更に一週間前の母の日の夜を思い出した。彼の悪態のお陰で初めての海外一人旅を経験できたのだが、でもあの悪態は好きになれない。正直にその旨伝えて防御策を実践したので、彼も考えてくれたのであろう。彼ももう18歳。母子家庭で365日子育てをするのは、楽な仕事ではない。いくら子供を愛していても、何でも受け入れられるわけではない。母の日とお誕生日ぐらい労われたいのである。

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夕飯のメニューはハンバーグ。そしてシンプルだけどオールオーガニックのシフォンケーキを焼いて、お世話をしている留学生と共に音程のない野太い声でHappy Birthday♬の歌を歌いながら登場してくれた。
そして添えられた手作りのバースデーカードには「お母さん、お誕生日おめでとう。ここに僕と一緒にいてサポートしてくれて、それから僕のアップダウンに付き合ってくれてありがとう。愛してるよ!」と末っ子から。そして反対側には「お誕生日おめでとうございます。僕の日ごろの生活問題を何時も受け流してくれてありがとう。あなたは素晴らしいホストマザーです。」と留学生からの嬉しい言葉が綴られていた。

定番かもしれないけれど、私は欲しかった言葉がもらえて心から満足した。

そして南島に住む長男と次男は近所に住んでいるので、二人でプレゼントを合作して送ってくれた。

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キッドご購入したと思ったら、木を拾ってきて切って、磨いて焼いてシリコンを注入してニス縫って.... ランプ部分もシリコンを注入する型となる缶を探すところから始まり、温度管理に気を付けながら(3度失敗)私の好きな紅葉をなるべく広がるように入れて.... 最後は小さなランプを底に設置し....気が遠くなるような工程だった。「お母さんにも、南島の素晴らしい紅葉をおすそ分け」と言うコンセプトだった。もちろん、プレゼント自体がとても実用的で美しかったので、夕飯やケーキ同様にうれしかった。でもそのこと自体より、三人が私のことを想いながら沢山の時間を割いてくれたことが、本当にうれしい。

やっぱりうちの子達、最高!

因みに下の写真は、去年レベル4のロックダウン中(基本、ずっと家に待機)に誕生日を迎えた私への 誕生日プレゼント。仕事も学校も行けず、家に籠らざるを得ない状況で、新しいことにチャレンジしたいと生まれて初めて刺しゅうをしたらしい。そして、私の大好きな漫画のキャラクターぼのぼのや動物をモチーフに、私の英語クラス用にバッグを作ってくれたのである。

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今更ながら気が付いた。私はもう少し子供孝行することを考えるべきかもしれない。少々問題を抱えることもあるけれど、でも思っていた通りに三人とも育ってくれている。彼らが彼らでいられるようにサポートしていきたい。そして、来年のお誕生日は「私の世界を広げてくれてありがとう。お母さんの夢を何時もサポートしてくれてありがとう。」と伝えよう。

色々反省もできて、後半半世紀の1歳の誕生日は上出来でした。

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