ドラえもん のび太の地球交響楽を見てきたー感想としては原作レイプというかなんというか主客転倒というか。多目くんやムス子やらが出てきたのはくすりとしたが

家のとなりのイオンモールで優待が使えたので。

感想

一言でいうとドラえもんでやる意味あったか?ってなる。
明喩と隠喩という意味で隠喩が汲み取れなかった。

あとキャラクターでチャペックである意味がわからん。カレルチャペックはロボットを作った人であって今回の物語の音楽キャラクターたちと関係がかなり薄い。

ロボットに徹するならともかく、作曲をしてるのがより一層わけがわからん。

ほかはバッハだの滝廉太郎だので意味が通じてるが。

物語の前半パートが本当に面白みにかけている。
導入のハラハラ感ワクワク感が足りない。

竜の騎士やらパラレル西遊記やらのび太の恐竜にしても、世界が変わる瞬間の前も飽きさせない物語が稼働していた。

今回は子供の原体験として身近なものを叩いたり踏んだりすると音が出るという音楽の始まりを描いていて身体性が重要という話をしたかったんだろうか。
それにしても音が出ないクラリネットみたいなことを繰り返しすぎだし、冒険の前フリにしてはつまらない。

中盤の冒険?もただ音楽を奏でるだけキャラクターを紹介するだけ。

やっと後半に入り敵のようなモノが出てくるが、音楽の大事さをアピールするだけだし、人格が投影されない。せいぜい戦争や地震天災により音楽がないと心が荒むよねって話を隠喩にしたようにしかならない。

物語として破綻してるわけでもないが、ただひたすらに音楽大事だよね〜という話をしてるだけでドラえもんたちがいる意味がない。
音楽の大事さ()を、ドラえもん映画を乗っ取り話してるだけだ。

あらかじめ日記が出てくるのもホントは良くない。あれはデウス・エクス・マキナでやろうと思えばこうすりゃいいじゃんで済んでしまう。
あらかじめ日記でラスボスは勝手に死にました。で済むんだから。魔界大冒険のもしもボックスとちがい、現実になるのだし。

結論

話が音楽主体と映像の見た目を優先し過ぎて冒険というドラえもん映画の本質を失っとる。リトルスターウォーズのドラコルルやら宇宙開拓史のギラーミンのような敵役もいない。
オリジナルでやれというレベル。

ゲスト声優の女の子がなんともはや合ってない。なぜこうしたし。

吉川晃司の熱演は合ってたと思う。

ここまでドラえもんのキャラクターを平板に描いて演出できる脚本、監督はたいしたもんである。
もう本当にキャラクターが彼らである理由がない。 

評価

藤子・F・不二雄先生が泉下で見たら脚本監督変えると思うよこれ。

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