やまゆり園ー人間扱いしていない!と言われましてもなんともカントも。強度行動障害の話を見るたびに調べるたびに思う

カントも泣くわ

 人間扱いしてない!というのはわかるんですけどね。

調査委員会が「虐待が疑われる」とした中には「居室の天井が便まみれとなった環境で生活させていた」というケースもあった。自分の大便を部屋の天井に投げ付けるという行動をする30代男性入所者がいて、掃除がきちんとされていなかったという。

いやもう掃除してられんやろ…帰ってくれっていう権利は果たしてこの施設にあったのか?

共同通信が入手した映像では、昨年9月、床に座り込む40代男性入所者を荷物運搬用の台車に乗せた後、かみつかれた男性職員が2回、顔を殴る場面が写っていた。

そら殴るのはあかんけどさ。噛みつかれてニコニコしてられるわけもないだろうし。そして噛みつかれて耐えられなくなれば辞めるわけだが、その後次誰が見てくれるの。

しかし、全日本自閉症支援者協会の松上利男会長は園の将来について「もう解体した方がいい」と手厳しい。「公立特有の問題があるし、行動障害がある人を大規模な施設1カ所に集めて管理するという考え方自体が、もはや間違っている。地域社会の中で分散して暮らせるよう支援の態勢をつくって

地域社会の中に受け入れるじゃろ?

強度行動障害の一類型

182cm 95kg 男性

。中1の時、帰宅中の車内で母親とトラブルになり(クーピーペンシルを買っても細かくするので)、母親の「いい加減にしないとお父さんに言うよ」の言葉に反応し、走行している車から飛び降り、近くにいた少女に怪我をさせる。

髪の毛を強く引っ張る、突き飛ばす、蹴る、叩くなどの他傷と器物の破壊。その威力はすさまじく、対象者によっては生命に関わるほどである。破壊は、テーブルを軽くひっくり返す、テレビを投げて床に叩きつける、ドアを蹴り破るなどがみられた。

他傷や破壊の原因は、不満、ストレスが主で、あらかじめ本人の抱く不安を察知して事前に対応すれば、破壊行為を未然にもしくは被害を最小限に防ぐことができるが、そうできることは希で、制止は困難で、対応は非常に難しい。さらに、衝動的に女性職員に向かって行ったり(理由が不明確なまま)、特定の女性職員に狙いを定めて、姿を見ただけで襲ったりということも多かった。狙った標的は執拗に追い、他傷であれ破壊であれ、行動障害の制止は男性支援員1人では困難で、制止に入った職員までをも襲われることがあった。

本気でこれを地域社会で受け入れるわけ?
これはもう何らの法的責任も誰も取らない存在なんだよ。認知症鉄道事故裁判の結果。

おれこれが隣に住んだら即座に引っ越すよ。受け入れる地域社会から逃散する。
子供守れないもの。
万が一オーバーローンの家を買ってしまってたら、絶対売れない貸せない物件になるよ。ローン組んでたら自己破産だよ。いやほんとに。

たちの悪いことに

相手を見て対応している(飛び出して暴力を振るうのは、老女か少女で弱い者に向かっている)。園内に関係の悪い園生がいる(以前にちょっかいをだされていた)。担当職員との関係は良く、比較的指示が通る。褒められて何かを進んで行なうことはないが、うれしそうな表情は見られる。興奮後、落ち着くと「ごめんなさい」「壊しちゃった」などと謝ることがある。

もう本当にたちが悪い。こうなったのは周りの環境のせいかもしれん。しかしその結果を地域社会で受け入れるということは無理だとしか言えない。これを受け入れて我が子のそばに置いておく度胸は俺にはない。

袖ケ浦ひかりの学園を退所し、移行先において食事時間や生活体系などの違いがあると予測され、できるだけ早く移行施設の環境に慣れ、落ち着いた生活を送ってほしいと願っている。なお、本ケースの移行後の情報は今日も得られていない。

はたしていまどうなっているのだろう…。多分後述のような対応だろう。

識者コメント

このケースの支援をやっていくと、スタッフは燃え尽きてしまうのではないか。終わったらもう二度と触りたくないというケースがある。

救いようのない事例は存在すると思う。

上の事例を限られたリソースで回すには

共同通信の調査では、神奈川以外でも複数の県で公立の障害者施設が、行動障害がある一部の入所者を十数年にわたり1日20時間以上、居室に閉じ込めていたことが分かっている。津久井、中井やまゆり園と同じだ。

こうするだろうなって思う。だって無理だろう。月1000万でもこれはキツイ。そしてそんなにもらってるわけもなく…

強度行動障害への対応はどうにもならない

一番困った問題行動は裸になって廊下を走り回り、脱いだ衣類に唾をかけ、水に着けるなどの「こだわり」である。肛門に指を突っ込み、それを舐め、他人にこすりつけるなどの奇妙なこだわりがある。ドア蹴りもみられ、自分の頭を引っ掻き、他人を突き飛ばすなどの行為があり、施設職員が押し倒されて骨折したほどである。一時最寄りの精神病院に入院をお願いしたが、全裸で奇声を発して走り回ったので、個室施錠となって1か月後退院させられた。

強度行動障害者の人権、介護者の人権、待遇と予算。
見ないようにしてきたものに光を当てるのは良いとしても。
光を当てた!あ、これは法と倫理に反してる!お前らやめろ!やめたあとなんとかすることまでお前がやれ!という図式では逃散するしかない。

なぜこうしたのか?という申開きと被介護者の属性その他を詳らかにしてもらわんとどうにもならんだろうと思う。

果たして自分は同じことせずにこの人たちの介護ができるのか?という視点なしではどうにもなるまい。公平な観察者が求められる。

内省

もう本当に世界に救いはない。
僅かなりとてできることは我が子に二次障害を持たせないように気をつけることだが、そう思っていても子供の心に傷をつけていることだろう。困った困った。


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