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気候変動の地球史

地球温暖化が問題だと叫ばれていますが、
そもそも地球は
どんな気候変動の歴史を辿ってきたのだろう
と気になり、こちらを読み(眺め)ました↓

ニュートン大図鑑シリーズ。良いです。

恐竜、地球、古生物、海、地学を読みましたが、地球編はすべてを含むので全貌を掴みやすかったです。

温暖寒冷を繰り返す地球史を見ていると、
今の地球が人間に適温な環境
なのは奇跡だなと。。

いつの時代からなら自分はこの地球で生存できるだろう、と考えながら読みました。

地球誕生と気候変動の歴史メモ↓

地球誕生

海と大陸が出現した約44〜38億年前。
ジャイアント・インパクト(原始惑星の衝突)により地球誕生。地球表面はマグマの海で覆われる。

そこから数百年後。

少し冷えた地球に、大気中の水蒸気が雨として地面に届くようになる。
雨は強酸性で、数百℃もの高温だったと推定。

この雨がのちの海になる。

海の中に最初の生命誕生

35億年前。
海底から吹き出た熱水に含まれるメタンやアンモニアからタンパク質や核酸が作られ、原子細胞が生まれた。

27〜24億年前。
シアノバクテリアの光合成によって酸素が大量に生み出される。(大酸化イベント)
けど、酸素濃度は現在の100分の1レベル。

凍結と融解を繰り返す

地球表面は過去複数回、すべて氷に覆われていた。

全球凍結すると、
→絶え間ない火山の噴火
→火山ガスに含まれる二酸化炭素が蓄積
→温室効果により全球凍結が解除

この繰り返しで、一番直近の全球凍結は6億年前。

巨大シダ植物の森登場

3億6000年前。
巨大シダ植物の森が登場。
やがて湿地に埋没し石炭となる。
今大量に使われる石炭はこの時代にできたもの。

2億5000年前。
超大陸パンゲアの登場。
大規模火山活動と海洋の酸素濃度低下により大量絶滅が起こる。温暖化も進行。
海洋生物種の9割、陸上生物種の7割が絶滅。

パンゲア(出典Wikipedia)

この頃、恐竜誕生。
当時の酸素濃度は12〜15%(標高4000メートルレベル)
気嚢を持ち、酸欠に対応。

2億年前のジュラ紀、恐竜は陸上生態系の頂点に。
パンゲア大陸は分裂し、恐竜は各地へ拡散。

恐竜絶滅

6550万年前。
メキシコ・ユカタン半島への小惑星衝突により、巻き上がった粉塵やエアロゾルにより太陽光遮断。植物の光合成が停止し、草食動物、肉食動物の順に絶滅。

恐竜絶滅後、哺乳類が台頭。

地球は温暖化と寒冷化を繰り返す。
周期は過去50万年でおよそ11万年ごと。
もっとも近い氷河期はおよそ2万年前に終わり、1万年前から気温が安定している。
→現在に続く

海は薄皮より薄い

広大な海は、地球の表面を覆う薄皮のような存在。
地球をゆで卵とすると、海は薄皮より薄い。

海が安定した温度を保ってくれるおかげで地球全体の気候が穏やかに保たれている。



薄皮より薄い海で気温の調節しているなんて‥
心許なさ過ぎる‥!

海がなければ灼熱の惑星に。
太陽光が安定して得られなければ凍りつき、
大気(二酸化炭素)がなくてもマイナス18度。
自転が一年に一回だと半球は砂漠、半球は氷河。
常に砂漠と氷河の境界に居を構える遊牧民だったかもしれない。

今の安定した気候は、奇跡ですね。

隕石が衝突とか
何千万年にわたる噴火の蓄積とか
そんな人知を超えた力ではなく、
自力で地球の温度を短期間に変えることができてしまう人間の活動は、地球史から見ても圧倒的だなと思いました。

↓そして人知により気温を下げようとする計画

最近、本を読んでは圧倒され途方に暮れます。

***

ニュートン大図鑑シリーズはおすすめです。
司書さんも激推しで、全種類コンプリートしてると自慢されました笑 ぜひ🙌

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