妹のハンドメイド販売サイトをリニューアル!デザインで醸成は起こる?
妹が運営しているハンドメイトサイトの商品画像を一新しました。
・何が問題でどう変えたのか?
・その時に何に頭を悩ませ、どう解決したのか?
これらを舞台裏な感じで紹介します。
商品の見せ方を迷われている方のヒントになるかもしれません。
また、こぼれ話として私のデザイナーとしての気づきも。
デザインをするとき、私が一番大事にしていることは、商品やサービスを提供する人の得意や好み、大事にしている想いを引き出して、それをデザインに反映すること。
今回はそれを忘れて、法則や固定観念でデザインしそうになり、途中で気づいてやり直しました。
・・・
はじめに少し背景をお伝えすると、私の妹(3姉妹の末っ子)は、ハンドメイド作家をしています。
製作しているのは主に、子ども用通園通学バッグで、Creemaやminneなどハンドメイドマーケットに商品を出品、販売し始めてから6年が経とうとしているところ。
妹のハンドメイド事業に暗雲!?
聞いてみると、これまでの総販売数は1500件、レビューは☆5評価ばかりをもらっているブランドに成長しているというんです。
(製作から販売、お客さまとのやりとり、梱包・発送全て彼女1人で行っています)
実は私はつい最近まで、彼女がハンドメイドマーケットでこのような活躍をしているとは知りませんでした。
通園通学バッグを作っていることは知っていましたが、妹も私も趣味の延長みたいな感覚がまだあって、私も趣味の成果について積極的に聞くこともなかったため、少し前に高評価レビューを500件以上ももらっていると聞いたときはかなりびっくりしました。
そんな妹のハンドメイド事業に暗雲が立ち込めるようになったのはここ1、2年のこと。
想像するに、ステイホームを余儀なくされていた期間に、ハンドメイド作家さんが次々と誕生し、ハンドメイドマーケットへの参加者がかなり増えたからだと思います。
また、フリマアプリもShop化できるようになって販売媒体が増えたというのも理由として考えられます。
つまりは、作って掲載するだけでは、違いを見せられなくなって埋もれてしまう状況になったということです。
そこで、対策を講じることになりました。
商品画像のリニューアル
私はオンライン回りのことが得意なので、デザインでなんとか違いを見せて埋もれないようにできないか?と思いました。
できることとして、2つ案を挙げました。
1)SNSと連携して、商品を視覚的にアピール
→ SNSからハンドメイドマーケットに来てもらう
2)販売サイトを再デザインして選びやすくする
→ 買い物しやすい環境にして、交流を促し販売につなげる
2人で話し合った結果、まずは、
2)の販売サイトを再デザインして選びやすくする
こちらに着手することにしました。
作品を作って掲載し始めてから6年、彼女の販売ページには大量の作品が並んでいて、なんとも分かりづらいページになっていたのです。
商品のカテゴリは、レッスンバッグやお弁当袋など8点
さらに、各商品の柄が8~18種類。
それぞれを1商品として掲載していたので、柄や仕様の比較ができない状態でした。(商品数は200越え)
・・・
販売ページのビフォー・アフター
彼女の今の頭の中にあることや懸念、コンセプトなどをヒアリングして、相談したり、やり直ししながら約1ヶ月かけて販売ページをリニューアル。
リニューアルの目的は、
販売サイトを再デザインして買い物しやすい環境を整え、選びやすくすることです。
頭を悩ませることになった部分は、商品数が多すぎることでした。
\選べる18柄/って多すぎでしょ!って思ったけれど
デザインする前、妹との会議を控えた私は少し緊張していました。
商品数が多すぎることを指摘し、数を減らす方向に持っていくよう説得しようとしたからです。
言い方によっては、『商品数が多い=ダメ』みたいに聞こえかねないし、商品数が多いことがこれまでの実績に繋がっているのも間違いない気がしたので、否定しているわけではないことを上手く伝えたかったんです。
会議が始まって、商品数が多すぎることを変えていかないか?と話したら、案の定、
「商品掲載数が多い方が上位に表示されやすいって書いてあったもん!」という返事。
それを聞いて、お客さん側の視点について、ジャムの法則と呼ばれる行動心理学の話を持ち出して説明しました。
この時の私は、なんとか商品数を減らして見やすい販売ページを作ることが念頭にあったので、数を減らすことばかり考えていたのですが、結局は、減らさないでいくことにしました。
商品が届くようにするには、お客さんの視点に立つことは最も大事なことの1つですが、法則を何にでも当てはめて考えるのは良くないなぁと気づくことになります。
・・・
妹にとって一番の楽しみを取り上げようとした姉
誰が作っているのか?を知ってもらうために、商品画像の最後に自己紹介画像も入れることにしました。
その中の一番好きな作業、彼女の答えは、「柄と色を組み合わせるとき」です。
そう、商品数が膨大になったのは、彼女が柄を組み合わせることを楽しんだ結果だったんです。
「これとこれを組み合わせたらかわいい!!」っていうワクワクの末が、商品数の多さとなり、選びにくい販売ページになっていたのでした。
妹の一番の楽しみを辞めさせようとした姉(私)
私がやるべきはそのワクワクを維持しながらデザインに落とし込むことであって、数を減らせとジャムの法則について説明することことじゃなかった…。
ここで、考えを改めることになります。
たくさんの柄の中から選べるということをメリットに見せられる画像に変えるには?を考えながら色々なオンラインショッピングサイトをリサーチしつつレイアウトを考えました。
そして、『好みの柄を選ぶことができる』トップ画像に変更。
法則や固定観念にとらわれないデザイン
私が一番大事にしていることは、商品やサービスを提供する人の得意や好み、大事にしている想いを引き出して、それをデザインに反映すること。
もちろん、お客さんに伝わることが大前提のうえです。
お客さん目線だけでデザインを考えても、上手いデザインはできると思うし、成果のあがるものになると思います。
でもそこにプラスして作り手の個性やオリジナリティを投影させるともっと際立つと思う。際立つのはデザインではなく、提供者側の気持ちとか意図がです。
デザインで醸成を起こす
今回は商品画像なので、ある程度長期間掲載されますが、SNS用の画像はどんどん流れて、一度掲載されて終わりのことがほとんどです。
言い方が適切じゃないかもですが使い捨てです。
使い捨てになりがちなデザイン画像。なんか悲しい。
だから、デザインを作り上げていく過程が、クライアントさんのビジネスの醸成につながるようにしたいと思っています。
醸成とは、やる気や行動力、雰囲気や可能性などの気運を作り出すこと。
クライアントの得意や好み、大事にしている想いを引き出して、それをデザインに反映することで、
画像を作ってお知らせに使った、以上。で終わらず、
クライアントさんが、自分のビジネスの新しい面や可能性に気づいたり、「もっとこうしたい」という希望や、「次はこうしたらどうなる?」といった意欲が生まれる。
その価値を含んだデザインを私はやっていきたいんだと、妹を手伝いながら改めて思いました。
そのためには、どういうデザインにするかを決めるまでクライアントさんとしっかり話し合ったり時間をかけることになるし、業界についてもリサーチが必要です。そして、コンセプトがない場合はコンセプトを決めることも大事。
コミュニケーションが弱い私にとっては特に、デザインでクライアントさんのビジネスの醸成を起こすことは大きな挑戦。
デザイナーとして、クリエイターとして成長していく!
まだ年の抱負を誓うには早いけど、2024年の目標です(•̀ᴗ•́)و ̑̑
今日は、ハンドメイドサイトのリニューアルの舞台裏についてでした。
少しでもあなたの気づきや考えに役に立てることがあれば幸いです。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
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私たち三姉妹はそれぞれ自分の得意や好きを活かして、ハンドメイドブランドをやったり、よもぎ蒸しサロンをしたりしています。
インスタ画像やホームページなどのイラストやデザインを担当しているのは長女の私です。
良かったらどんなことをやっているのか覗いてみてくださいね!
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三姉妹共同ブランド 布ナプキン Hugnap®
次女の運営するよもぎ蒸しサロン よもぎのトロワ
末っ子の通園通学バッグブランド niwa
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あお たくみのインスタはこちら
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