練習スペース14 IAIGIRI

IAIGIRI「人生挫折双六(小学生編)」

出場コメント
【過去にショート版で作ったのを、長文にしてきました。
 最後の伝え方がわかりやすいか不安です。】

B:生きていると、結構理不尽な事に巻き込まれて、大変な目に遭う事がありますよね。

A:まあ、そうですね。

B:だからその時の経験を活かしまして、「人生挫折双六」というゲームを独自で作っていまして。

A:あんまりみない題材の双六ですね。なんか、「戻る」とか「休み」とかのマスが、多そうなイメージがあるんですが。

B:そこら辺はぬかりなく。双六の主人公が、困難な現状を工夫して乗り越えますから。
  だけどそのイベントマスに自信がないので、アドバイスをお願いしたいんですが。

A:いいコンセプトですね。それではそのイベントマスをちょっと確認してみたいので、どうぞお願いします。

B:はい、まずは小学生編から始めます。
  『1年生になったら 1年生になったら 友達100人出来るかな♪』

A:懐かしい歌ですね。私達も入学前日だった時はこの歌のように、ウキウキしてたんでしょうか。

B:『うちの学校、1年3クラス合計で95人! 1回休み』

A:ちょっと待って!これこそ理不尽極まりない!こっちから見たら単なる不貞寝だよ!
  上級生とも仲良くすればいい話だと思うんですけど!この主人公、本当にポジティブなの?

B:『授業中「ブッ」と、かなり大きな音のおならをしてしまった。』

A:生理現象とはいい、これは恥ずかしいですね。
  これは恥ずかしさからその場から動けなくなって、「1回休み」とかになるのかな?

B:『おならの勢いで 5マス進む』

A:ギャグマンガの世界みたいな出来事が起きてるよ!そんなに進める程の威力なら、臭いが凄そう。

B:『インフルエンザにかかってしまい、とても大変な思いをした。』

A:あー、インフルエンザは大変ですよ。凄い高熱が出ますし幻覚とか出てフラフラして辛いですよね。

B:『やった!これで学校を1週間も休めるぞ! 10マス進む』

A:どんな受け取り方してるんだよ!10マスも進めるって、滅茶苦茶元気だな!
  アドレナリン分泌し過ぎじゃないんですか?

B:『STOP!貴方は背中に値札シールを貼られていた事に気づいた。サイコロの目によって行動が変わる。』

A:STOPかけてるって事は、必ずそのマスに止まれって事ですよね。
  あったなぁ、こんなイタズラ。でもSTOPかけるほど、そこまで重大な内容じゃないような気がするんですが。

B:『1~3が出た貴方は、「やった!こんな僕に197円の価値があったんだ!」嬉しくて 2マス進む』

A:小学生ながら、悲しい人生を送ってるんですね。

B:『4~6が出た貴方は、「誰だ!こんな事やった奴は!絶対に犯人を見つけ出してやる!」
   犯人を見つけ出すのに時間がかかる 2回休み』

A:う~ん……、出る目によって感情がグルリと変わるって、情緒不安定過ぎやしませんかね?

B:『音楽の時間に、一人ずつみんなの前で歌を歌う事になった。』

A:歌唱も懐かしいね。普段は声大きい奴でも、皆の前なのが恥ずかしくて声が小さくなる奴もいたなぁ。

B:『皆が小声で歌う中、一人「先生に声が大きいね!」と褒められた! 3マス進む』

A:勇気をもって大声で歌った結果、先生に褒められて良かったじゃないですか。

B:『でも休み時間の時に、「お前音痴だな」とクラスメイトに笑われ落ち込む 4マス戻る』

A:ちょっと待って!続いてたの、これ!?いや、先生に褒められた所で終わっていいじゃないですか!
  しかも先生に褒められるより、クラスメイトに貶される方がより感情動かされてるし!

B:『先生の事を「お母さん」と言ってしまう。』

A:これも、ある人にはあるのかな?私は言い間違えた事がありませんが。

B:『クラスメイトに笑われ、恥ずかしい思いをする 身体が小さくなる』

A:ちょっと待って!さすがに意味わからん。何?身体が小さくなるって。

B:あの恥ずかしくなると、体が竦んで小さくなるって表現あるじゃないですか。
  それを利用して、小さく無いと通れないワープマスを設置しようかと思いまして。

A:確かにそういう表現やワープができるイベントマスもあるよ!
でも、物理的に小さくなるわけないし、イベントとして成り立ってないよ!

B:あー、じゃ後で別の物に修正しときますね。それでは再開します。
  『クラスの不良に絡まれて面倒臭い事になる。』

A:あーいたね。問題児もチラホラ。絡まれると怖くて、恐縮してしまうんだよね。

B:『強制的に校舎裏に連れていかれて、エロ本の管理をさせられる。 スタートへ戻る』

A:まあ、殴られなくて良かったんじゃないんですかね。
  てか、校舎裏がスタートなの!?なんか地味過ぎて嫌だなぁ。

B:『またインフルエンザにかかってしまい、とても大変な思いをした。』

A:使いまわしかよ!後、一度目のインフルのマスを踏んでない人には訳がわからないから!
  どうせ学校休めるから、10マス進めるんでしょ!?

B:『丁度春休みに患ってしまい、休みを台無しにしてしまい凹む 2回休み』

A:うっしゃあ!……あっ、この双六の根源が歪んでるから、私の性格も歪み始めてしまったかも知れない。

B:『いじめっ子にコッソリ仕返しをしたら、バレてしまった!逃げる為に もう一度サイコロを振る』

A:確かに双六で、もう一度サイコロを振るっていうのもあった気がするんですけど、もう少しハッピーな出来事で起きて欲しかったですね。

B:『でもいじめっ子に追いつかれてしまう。 元の場所に戻される』

A:いやこのくだり要ります!?単なる二度手間だと思うんですが!

B:『STOP!貴方は小テストで75点を取ってしまい、居残りで100点を取るまで再テストを受け続ける事となった。
   サイコロの出た数によって貴方の進む先が変わる。』

A:あーっ、小テストもあったし、全問正解しないと居残りもあった!本当に面倒くさかったなぁ。

B:『2~5が出たらカンニング成功! 次のマスに進む』

A:いやいや、カンニングに焦点を当ててる時点でおかしいでしょ!後、高確率で成功し過ぎ!

B:『1が出たらカンニング失敗!他の目が出るまで、このマスに居続ける事になる。』

A:いや失敗しても、次のターンでほぼ抜け出せるだろ。てかこのマス、貴方の私怨とか混ざってません?

B:『靴箱の中にクラスの好きな子からラブレターを貰った!凄い嬉しい!』

A:良かったじゃないですか。

B:『「放課後、校舎裏に来てください」との事だった スタートへ戻る』

A:主人公は嬉しいかもしれないけど、こっちはスタートに戻されてショックなんだけど!
  後、不良の溜まり場と、好きな女の子からの呼び出し、同じ場所かよ!

B:『だが、それはクラスメイトの罠だった事に気づきショックを受ける さらに5マス戻る』

A:あー、それは残念だったね。そういう悪質なイタズラする奴もいるから。
  ていうか、「さらに5マス戻る」って何?既に、スタートに戻ってきてるのに。

B:それは他の双六では見ない、私独自のアイディアなんですよ。
  スタートに戻り、スタートからさらに5マス戻されるっていう。斬新でしょ?

A:だとしたら本当のスタートは、貴方が思ってるスタートの5マス前だな!斬新もクソもないよ。
  まあ強いて斬新な所があると言えば、既にマスの効果が書かれてるのに、さらにそのマスに文章を書き加えてる無駄なシステムはあるけど。

B:わかりました。じゃスタートからゴールまでの1本道ではなくて、グルリと1周するという形式に変えます。
  そうすれば、「5マス戻る」の違和感は消えますね。

A:それじゃ何も解決してないですよ!しかも貴方、小学校編と言いましたよね?1周形式にしたら、一生卒業できないじゃないですか。永久機関だよ!
  マスの内容も酷いし、これは最初から作り直した方が早いですね。

B:…………これが挫折か。


・【点数と感想】

12点

一番面白
【「放課後、校舎裏に来てください」との事だった スタートへ戻る】

読みやすく、全体的に面白味を感じました。
最後の部分は多分理解できました。大丈夫だと思います。
ボケが全体的にあるあるなので、分かりやすくて良いと思います。

マスは全体通して面白いのですが、
ツッコミや合いの手が何だか微妙にズレているような気がしました。
『これこそ理不尽極まりない!こっちから見たら単なる不貞寝だよ!』
というツッコミは最初にしては強すぎるので、
序盤のツッコミは優しくしたほうが後で高低差が出ると思います。
以下、重箱の隅をつつくような書き方になりますが、
『臭いが凄そう』は、オナラは大きければ大きいほどクサくないですし、
『幻覚とか出て』は、出る人は出るんでしょうけども、そんな出ませんし、
『感情がグルリと』は、”ガラリと”のほうが伝わりやすいかな、と。
『私は言い間違えた事がありませんが』は無くても大丈夫だと思います。
一個一個はそうでもないのですが、これが積もり積もると、
面白いボケのノイズになってしまうかなと思います。

ボケに関して言えば、あるあるがややありがちなので、
「見たことないあるあるだ!」というような、すごいあるあるがあると、
よりネタが締まると思います。


・【お便りのコーナー】

更新が遅くなってしまい、申し訳御座いませんでした。

自分の感想を読み返して、重箱の隅連打で本当に嫌な書き方ですね。
それも謝罪します。もっと良い書き方ができれば。

小学校のあるあるとして考えると難しいですが、
遠足あるあるや卒業式の在校生あるあるや
教室に蜂が入ってきたあるあるなど、
題材を少し狭くして考えると、幾分出しやすくなり、
誰の手垢もついていないネタが浮かびやすそうな気がします。