昭和生まれの大爆笑生活を目指して

僕は夢に向かって努力していることがある。
それは昭和生まれの大爆笑生活だ。
昭和生まれというのは僕自身であり、
その昭和のテンションで大爆笑生活を目指しているという意味だ。

どういうことか簡単に説明すると、
道を歩いていたら突然力士に張り手を喰らって、吹き飛ばされ、
蕎麦の出前にぶつかり、僕は蕎麦まみれになり、
「とほほ……」と言いながら屁をこき、
最後は何故か口から煙を吐く。

これが昭和のテンションでの、大爆笑生活の基本だ。

もうこの歳になると、笑わせるとか笑われるとか関係無い。
というか笑われてナンボだ。
オジサンのする行動なんて何したって大体笑われているものだ。

よく「将来の夢の話をするけども笑わないでほしい」と言うが、
僕は「将来の夢の話をするから絶対に笑ってほしい」だ。

真顔の「そうか」はクソ喰らえ。
そんなことされた日は、立ち飲み居酒屋で一人日本酒を煽っていたら、
酔った大学生に絡まれて、ケツを叩かれて、
「とほほ……」と言いながら屁をこき、
その屁を大学生に「くせぇよ!」と言いながら笑われて、
最後は口から「バイバイ」と言っている具現化しかかった煙の仏像を吐く。

もうオジサンなので、空也上人ボケが頭の引き出しの早いところにある。
何かあれば、すぐ空也上人を取り出す状態だ。

余談だが、僕は空也上人と左卜全の顔が似ているからという理由で、
空也卜全と名乗っていた時期があり、その時期にコンテストで受賞し、
その名前がネット上に一生残っている。
いや空也上人と左卜全の顔が似ているのは、両方ともジジイだからだ。

というわけで、ここで一つ言いたいことがある。
将来の夢の話をするから絶対に笑ってほしい。
その将来の夢というのが、
コンテストで未来に繋がる受賞をしたいということだ。

前出の空也卜全時代の受賞は、
ネット上に名前が残っただけで、それ以外は賞金もナシ。
ただただ
『空也上人と左卜全を合わせた名前じゃん』の魚拓がとれただけの状態。

そうじゃなくて、僕は
賞金がもらえたり、書籍化するような賞を獲りたいのだ。

よくオジサンが小説やシナリオ脚本を書くと、
『20歳以上年下の部下に
 仕事を教えているうちに仲良くなり、甘い生活を過ごす』
という
かなりキモイ妄想の小説を書くらしいが僕は違う。

僕の書く小説は、もっと普通の感じで、
寿司職人が、
「てやんでぇい! べらんめぇい! でらべっぴん! 毎日読んでます!」
と叫ぶ小説で、
うん、
これは一次で落ちました。

一次で落ちたことを知った日は、煙を吐きましたね。
いつの間にかアフロになっていたし、
「とほほ……」と言ったタイミングで本が落ちてきて、
割れるインテリアが全部割れました。

でも僕は負けません! と、あえて語気を強めて叫びます!
僕は何度一次で落ちても小説を投稿し続けます!
そんな自分にエールを送ります!

頑張れ! 頑張れ! 僕!

頑張れ! 頑張れ! 僕!

昭和生まれと言っても昭和62年生まれで、
残りの昭和は63年と1ヶ月強の64年しかない! 僕!

実際は全然笑われることを許さないクソプライド高い! 僕!

下戸だから一度も立ち飲み居酒屋に行ったことない! 僕!

一次落ちたことを知った日は、
同時に他の作品が一次通過したことを知った日でもあるから、
その日は喜んだ記憶しかない! 僕!

頑張れ! 頑張れ! 僕!

「「「「「わぁぁぁあああああああああああああああっ!」」」」」

……非常に盛り上がりましたね。
ちなみに空也卜全という名前での活動と、屁がクサいことは真実です。

それ以外は、ほとんど嘘気味でしたけども、
最後に自分へエールを送るくだりが、昭和っぽかったからいいでしょう。
まあ当然ながら昭和の記憶なんて一切無いんですけどもね。

それはそうと頑張ります!