素人が作ってきたお笑いネタの1番
実は僕、2000本越えたあたりからちゃんと数えていないんですけども、
3000本くらい自作のお笑いネタを書いてきた人間なんです。
お笑いネタ作成歴22年ですね、途中10年のブランクがありますが。
つまりは、
やってみた大賞というか、やってきた大賞なんですけど、
そんな僕が書いたネタの中で一番面白いネタというのを紹介します。
僕は主にピンネタを書いてきたのですが、今回紹介するネタは漫才です。
やっぱり漫才という形式は分かりやすさが魅力ですよね。
ツッコミがあることにより、読みやすいと思います。
ちょっと長いネタで、7000字くらいあるんですけども、
削りたい気分でも無いので、そのまま投稿させて頂きます。
・
・
・
青瓜「パンティ泥棒です!」
ジデ「ブリーフ栽培です!」
2人「よろしくお願いします!」
青瓜「いやー、この漫才する会場に来る前にまたパンティを盗んでしまいましたよ」
ジデ「ダメだよ! そんなに欲しいなら栽培すれば良いじゃないか!」
青瓜「確かに僕は誰かの穿いたやつが欲しいという、変態パターンじゃないから栽培も良いんだろうけどさ」
ジデ「何だい? 栽培する自信が無いのかい?初めはみんな初心者なんだから、気にせず栽培しちゃえばいいじゃないか」
青瓜「……実は前にパンティを栽培しようとして、パンティの種をたくさん買ってきたんだけどさ」
ジデ「おぉ、いいじゃないか、いいじゃないか」
青瓜「パンティの栽培自体には半分くらい成功したんだ」
ジデ「初めてなのに半分成功したんだ! 栽培の才能あるじゃん! 赤飯食べたい!」
青瓜「赤飯炊いてくれるわけではないんだ」
ジデ「何かすごく赤飯食べたくなっただけ! それは譲れない!」
青瓜「じゃあ僕の話を続けるよ、その成功した半分からはタグも出たんだけど、全部Sサイズで……僕3L買ってきたつもりなのに……」
ジデ「あぁ、穿くモノ栽培界はそのへん適当なところ多いからね、よくある、よくある」
青瓜「で、なんせSサイズだからさ、理想と違うから畑を守っていたネットを取り除いて、カラスに全部穿かせたよ」
ジデ「もったいない!」
青瓜「とにかくそれ以来、パンティを栽培しようとは思わないんだ」
ジデ「むぅ、まずオマエは常識を全く知らないようだ。俺が手取り足取り栽培のことを教えてあげるから」
青瓜「う、うん……」
ジデ「ちゃんとサイズが正しい確率の高い種屋さんとかも知っているし、俺がいろいろ教えれば、次は7割成功できるようになるだろうな」
青瓜「う~ん、じゃあそうしてもらおうかな、僕を捕まえるには『後は現行犯を』という噂をよく耳にするし」
ジデ「じゃあまず信頼できる種屋さんに行くんだ。その失敗した時、オマエはどこで買ったんだ?」
青瓜「……100円ショップ……」
ジデ「なめているのか! そんなんでプロ気取るとはっ!」
青瓜「いや……プロ気取っているつもりは無かったけども……」
ジデ「まず信頼できる種屋さんの、そうだな、俺行きつけの『スポーティ』に行こうか」
青瓜「あの、でも、僕が欲しいのパンティだから、ちゃんとレースのついたパンティとかあるの? スポーティな、実用的オンリーな種しか売っていないなんてことないよね」
ジデ「えっ? ブリーフを栽培するんじゃないの?」
青瓜「ズコーッ! そんなつもりは無いよ! だから僕は基本的にパンティ泥棒なんだからさっ! あっ、それとも初心者はまずブリーフからしたほうが良いということかい?」
ジデ「いやブリーフは上級者用だけど」
青瓜「じゃあパンティが良いよ!」
ジデ「ブリーフは重ねてある布に土が入りやすくて、なかなか大きく育たないんだ」
青瓜「その上級者と言われるゆえんは別にどうでもいいよ! あっ、でもレースのあるパンティには、土とか絡まって大きく育たないのかな?」
ジデ「さぁ……パンティは育てたことないからなぁ」
青瓜「えっ、じゃあ君に教えてもらうって何か無駄なんじゃ……」
ジデ「そんなことない! プロ気取るな!」
青瓜「だから全然プロ気取った気はないよ……」
ジデ「基本は全く違うけど、経験があるから!」
青瓜「基本が違うのかっ! 経験ってその経験は全く違うモノの経験じゃないか!」
ジデ「じゃあやめるのかい、パンティ栽培の夢をあきらめるのかい?」
青瓜「それじゃあもうあきらめるよ! 要は僕が現行犯で捕まらなければいい話だからね!」
ジデ「そうか、それも1つの選択肢だ。おめでとう、赤飯炊いてあげるよ」
青瓜「このタイミングで炊いてくれるんだ、いやまあ赤飯の豆が苦手だから実際いらないけども」
ジデ「僕も豆はどかして食べる」
青瓜「そうだ、君は栽培ばかりしているけど、ブリーフを泥棒してみたいとは思わないの?」
ジデ「まあ少しは興味あるけどもね、誰かが穿いたブリーフって」
青瓜「変態パターンだった!」
ジデ「確かに畑を守っていたネットをあえて取って、カラスが穿いたところを見計らい、カラスからブリーフを取り返して完成としているけども」
青瓜「ズコーッ! 相当な変態パターンだ!」
ジデ「でも人間が穿いたとなると、それはもう、天国、なんじゃないかな」
青瓜「どひゃーっ! これは大物だ!」
ジデ「じゃあ早速、その泥棒の仕方を教えて欲しいな」
青瓜「まず指紋や自分の体の脂さえも残さないように完全防備する」
ジデ「オマエっ! プロ気取るなっ! イキがるなっ!」
青瓜「今までで一番強い言い方された! 良いじゃないか! 泥棒に関しては君よりプロだよ!」
ジデ「そ、そうか……何かオマエが一瞬弟に見えた……」
青瓜「そんな、弟にも強気に出れる一面を見せられても……」
ジデ「まあそのことは置いといて、オマエの泥棒技術の話をしようか」
青瓜「えっとね、完全防備したら後はもう勢いだよ」
ジデ「勢い?」
青瓜「そうそう『うぉぉおおお!』と叫びながらお目当ての家に突っ込むんだ」
ジデ「コソコソしないのか!」
青瓜「もうそんなテンションじゃないよ」
ジデ「テンションを優先するなよ! 自分の身を優先しろよ!」
青瓜「いやそんな守りに入った姿勢で泥棒なんてできないよ。あとは『僕を助けてくれぇぇええ! 業から解放させてくれえええ!』とか言うよ」
ジデ「何か怖っ!」
青瓜「パンティ泥棒をしている時だけは、この世の悲しさを忘れることができるんだ。パンティ泥棒をする理由は他にもあるんだけども、その泥棒という方法を選択してしまうのは、これ一番の理由」
ジデ「もっと別の発散方法を見つけるべきだ! えっと、ほら、スポーツとかどうかな? 良い汗かこう!」
青瓜「そんな子供だましじゃ潤せないんだ……」
ジデ「何か少年漫画に出てくる敵みたいな台詞! いやいやスポーツも良いよ! まず徐々に準備をしようか!」
青瓜「まあ話だけなら聞くよ」
ジデ「まず、種屋さんに行ってブーメランパンツの種を買って、パンツの準備をするんだ」
青瓜「種屋さん……種……それ栽培ルートじゃない!」
ジデ「てへへっ、引きこもうとしちゃったぜ!」
青瓜「ズコーッ!」
ジデ「そして、完成したパンツを収穫のために、てへへっ、引き抜こうとしちゃったぜ!」
青瓜「ズッコォォオオオオ! こりゃ参ったよ!」
ジデ「じゃあ参ったのならば、ブリーフ栽培の話を聞いてくれるか?」
青瓜「うっ、いやまあ今の”参った”はノリに近い”参った”だけども、そう言ってしまったことは事実だ。分かった、男に二言は無い、ブリーフ栽培の話を素直に聞いてあげよう」
ジデ「偉そうだな!」
青瓜「アウチッ! ビンタされた!」
ジデ「オマエは悪人だからな! 偉そうにする権利は無いんだよ!」
青瓜「いやでも! 悪人ほど偉そうにするみたいなところあるじゃないか!」
ジデ「確かに、それは一理あるが……弟が兄に偉そうにするなんてありえねぇからなぁっ!」
青瓜「いやだから僕、弟じゃないよ!」
ジデ「……ハッ、また弟だと思ってしまった……ゴメンね……」
青瓜「そんな、不倫を認めた妻くらいしおらしくなるとは……分かったよ、そんなしおらしくなったらもうあとは抱くだけだよ」
ジデ「じゃあ漫才が終わったらホテルでっ、ちゅっ」
青瓜「いや今の”抱くだけ”はノリで言った”抱くだけ”だし、マジで抱く気はマジで無いよマジで」
ジデ「短いスパンで”マジで”をめちゃくちゃ言った……」
青瓜「だって僕は妻を愛しているからさ」
ジデ「というか妻を愛しているのならパンティ泥棒なんてするなよ!」
青瓜「いやだから妻のためにパンティを泥棒するんじゃないか、3Lのパンティってあんまり売ってないんだよね」
ジデ「なんと! そういう正義のパンティ泥棒だったんだ!」
青瓜「いやまあパンティ泥棒は理由がどうあれ悪いことだけどもね」
ジデ「じゃあなおさら栽培の道へ行くべきだよ! まず俺のブリーフ栽培の話を聞いてくれ!」
青瓜「でも、ブリーフ栽培とパンティ栽培って何から何までが違うんでしょ?」
ジデ「いやだからって基本は一緒だと思うよ、だって布を栽培するのは一緒だから」
青瓜「あぁ、そうかぁ、確かになぁ……じゃあ分かった、君のブリーフ栽培をとりあえず聞くよ。なんせ話したいんでしょ?」
ジデ「めちゃくちゃ話したい、街角で相談受けます30分500円というお店を始めて毎日1万円以上稼いでいる」
青瓜「……いや! 話してない! 相談されてる!」
ジデ「スタートを間違えちゃった。でも稼げているから良かった。赤飯も毎日食べられている」
青瓜「それならいいんだけども、じゃあとにかく話を聞くよ、ブリーフ栽培の」
ジデ「ありがとう、じゃあ自分へのご褒美に想像で赤飯を一口食べたら話し始めるよ」
青瓜「じゃあとりあえず僕は待っているよ」
ジデ「あっ、あっ、アツアツー」
青瓜「わー、自分の想像の中でも声出ちゃうほうの人だぁ」
ジデ「こんなに食べてもいいんですか? 結婚式の帰りですか?」
青瓜「誰かから振る舞われているんだなぁ」
ジデ「結婚式の帰りなのにアツアツって、式場と僕までの距離が近かったんですねぇ」
青瓜「世間話し始めちゃったなぁ」
ジデ「あっ、結婚式の帰りじゃないんですねっ」
青瓜「まあ普通に考えればそうかぁ」
ジデ「ところで、ブリーフ栽培に興味ってありますか?」
青瓜「世間話としてね」
ジデ「あのですね、デカめのウンコを混ぜた土にブリーフの種を蒔いて育てるんですけども」
青瓜「あぁ、僕がパンティ栽培した時はデカめのウンコが全然出なかったから、ヘラジカのウンコ混ぜたなぁ」
ジデ「いや! ヘラジカ・クオリティじゃん!」
青瓜「えっ! どうしたのっ! 急に目を見開いてこっち見て!」
ジデ「ヘラジカ・クオリティじゃん! それぇっ!」
青瓜「えっ? 何なに? 怖い怖い? 僕はやっていいことをしたの? それとも悪いことをしたの?」
ジデ「ヘラジカ・クオリティじゃん! パク! うまぁー!」
青瓜「あっ! このタイミングで! 想像の中で! 赤飯食べた!」
ジデ「おまめペッ!」
青瓜「口の中に入ったお豆は吐いた!」
ジデ「ヘラジカ・クオリティじゃん! マジでっ!」
青瓜「きっと赤飯一口食べ終えたから、こっちの話がメインになったに違いない! えっと! どういう意味ですかっ!」
ジデ「確実に5割成功させる方法じゃん!」
青瓜「そうなんだ!」
ジデ「どんな初心者でも5割成功させるヤツじゃん! だから半分成功したのかーっ!」
青瓜「ヘラジカのウンコ使うと、手堅くなるんだ!」
ジデ「おまめペッ!」
青瓜「あっ、まだ想像の一口が続いていた……て! 前歯! 前歯を口からペッと吐き出しましたよ! ジデさん!」
ジデ「差し歯だからこういう時もあるよね」
青瓜「割と無いと思いますけども!」
ジデ「まあとにかく、ヘラジカ・クオリティでいくなんて、さすが初心者。悪くない選択だよ」
青瓜「あっ、良かった……何か怒られると思っていたけども……」
ジデ「俺はそんな簡単に他人へ対して怒らないよ、弟以外にはね」
青瓜「弟さんにも優しくしてあげてほしいけども」
ジデ「いやでも弟はさ、もういないから」
青瓜「……えっ?」
ジデ「あっ、言ってなかったっけ? 弟はもう俺が小さい頃に死んじゃったんだ」
青瓜「……そ、そうだったんですか……」
ジデ「もしあの時、俺が、もっと強く、叱っていれば、あんなバカなことは、しなかったのにな……」
青瓜「……」
ジデ「未だに、後悔するんだ、もっと強く、強く、叱っていれば、泣くほど叱っていれば、ほら、子供って、バカじゃん……うっ……俺が、もっと強く、叱っていれば……うぅっ……」
青瓜「泣かないで下さい……ジデさん! 泣かないで下さい!」
ジデ「この差し歯は、戒めなんだ、自分を戒めるために、自分で殴って、折ったんだ……」
青瓜「そんな意味のある差し歯を……”おまめペッ”で吐き出さないで下さい!」
ジデ「弟よ……弟よ……」
青瓜「ちょっと、これは、一体どうすればいいんだ……僕、パンティ泥棒ですよ?」
ジデ「うわぁぁぁああああああああああああああああああああ!」
青瓜「ちょっ! 僕がパンティ泥棒する時みたいに叫ばないで下さい!」
ジデ「あぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああ!」
青瓜「ブリーフ栽培の人が泣かないで下さい!」
ジデ「似ているんだ」
青瓜「……えっ?」
ジデ「オマエは、弟に、似ているんだ」
青瓜「……僕が、ですか?」
ジデ「そうだ、早稲田大学のお笑いサークルでオマエに出会った時、ビックリしたんだ……」
青瓜「……まあ……僕たちの出会いはそうですけども……」
ジデ「前にオマエは言ったよな、自分には子供の頃の記憶が無いって、どこに住んでいたかも覚えていないで、気付いたら灘中だったって」
青瓜「まあそうですね、物心着いた時には既に灘中でした」
ジデ「そしてよくよく聞いていくと、灘丸水産中学校という、謎の中学校だったよな」
青瓜「はい、そうです。中高一貫校なんですけども、そこから早稲田大学に受かったのは快挙と言われて、だいぶ地元でモテました」
ジデ「で、灘丸水産中学校のことをよくよく調べたら『記憶喪失になって身寄りも無い子供に水産の知識を与えたい』をコンセプトにした中学校らしいじゃないか!」
青瓜「えっ? そうなんですかっ? それは知らなかった!」
ジデ「オマエは、俺の、本当の弟ってこと、無いよな……?」
青瓜「いやまあでも、記憶喪失なんで分かんないです」
ジデ「そうか、じゃあとりまブリーフ栽培の話を聞いてくれるか?」
青瓜「この流れでっ? ”とりま”て! こんな話して結果”とりま”からブリーフ栽培の話をっ?」
ジデ「いやでも記憶喪失だと言われたらこれ以上、何も言えないじゃん。一応、言ったら急に思い出すかなと思って言ってみたけども、思い出したりしないんだったら、じゃあもういいよ」
青瓜「結構ドライですね……」
ジデ「いやドライとかじゃなくて、無理なもんは無理じゃん。さてと……ひょいっ」
青瓜「あっ、差し歯拾った」
ジデ「フーフー、よいしょっと」
青瓜「あっ、申し訳程度にフーフーしてからハメた……」
ジデ「じゃあブリーフ栽培の話な、まず土にデカめのウンコを混ぜてブリーフの種を蒔くんだけども」
青瓜「はい、それは知っています、パンティもそうでしたから」
ジデ「オジサンが本気で痰を吐く音を一日に一回、聞かせるんだ」
青瓜「それはパンティ栽培の時と違います!」
ジデ「あっ? そう? パンティはオジサンが本気で痰を吐く音聞かせなかった?」
青瓜「パンティと真逆じゃないですか! 全然違いましたよ!」
ジデ「えっ、じゃあ何か音聞かせた?」
青瓜「何か、お姉様が調子良くパンティ穿く時に漏れる『んっ』の声を聞かせるといいって店員さんが言ってましたね」
ジデ「あぁ、というとそれを妻にやってもらって」
青瓜「面倒なのでしませんでしたね」
ジデ「それはすごいな……ヘラジカ・クオリティってマジですごいんだな……俺もやってみるか……」
青瓜「いや! ジデさんはブリーフ栽培のプロなんですから、楽して5割はしなくていいんじゃないんですか!」
ジデ「でも実際オジサンが本気で痰を吐く音って、録音を再生する時、結局自分も聞くことになるから本当に苦痛なんだ」
青瓜「そりゃそうでしょうけども……まあそのことはあとにして、基本のブリーフ栽培の話をして下さいよ。何かパンティとの違いを聞くのも楽しみになってきましたし」
ジデ「まあそんな感じ、あとは良い水」
青瓜「じゃあほぼパンティ栽培と一緒ですね」
ジデ「あとは、ブリーフの折り込みについた土をたまに払ってやるといいくらい」
青瓜「あぁ、じゃあ、まあ、もう一工程ありましたけども、大体一緒ですね、本当に良い水、これは店員から言われました」
ジデ「俺は清水」
青瓜「あっ! 山とかから湧き出る水をあげているんですね!」
ジデ「清水エスパロスの応援に行った時、駅の自販機で売ってる水を買ってあげてる」
青瓜「清水エスパロスの清水ならそんな言い出し止めて下さいよ! というか清水エスパロスて! 普通ジュビル磐田でしょ!」
ジデ「……えっ?」
青瓜「……んっ?」
ジデ「……オマエってサッカーのチーム名言えるくらいサッカーのこと詳しかったっけ?」
青瓜「いや……あれ……何で僕、今、ジュビル磐田って言ったんでしたっけ?」
ジデ「まあ、オリジナル10だから言えても普通だけどさ……」
青瓜「……オリジナルテンって何ですか? お店? 点数?」
ジデ「……というか灘丸水産中学校って、宮城県だよな?」
青瓜「……宮城県の、比較的浮いてる部分ですね」
ジデ「宮城県のサッカーチーム!」
青瓜「……あった、っけ?」
ジデ「……何か思い出さないか?」
青瓜「……分かんないんですけども、さっきから、頭が、痛いんですよね……」
ジデ「俺は静岡出身で、清水と磐田のちょうど間の地域に住んでいて、俺は清水派で、弟は磐田派で」
青瓜「何か……何か……思い出しそうだ……何か……本当の言い方……してほしい……かも……」
ジデ「……! 本当か! じゃあ言う! 俺は清水エスパロス派でありながら、バカだったから、清水エスエスエスエス派ー! って言ってた! オマエは普通に磐田派と言っていたけども、俺は清水エスエスエスエス派ーって言ってたんだよ!」
青瓜「その、何回言っても、同じ数の、エス……うっ!」
ジデ「弟!」
青瓜「うわぁぁぁああああああああああああああああああああああああああ!」
ジデ「なんだ、パンティ泥棒でもするのか?」
青瓜「……ジデさんって、芸名ですけども、本名はシゲ、でしたっけ? 中田シゲでしたっけ?」
ジデ「何で知ってるんだ……お笑いサークルのメンバーは皆どこか尖ってて怖くて、本名は一度も言ったこと無かったのに……!」
青瓜「子供の頃から早くもトランクス派で……」
ジデ「そう! ブリーフは穿くモノではなくて! ペ・・・
青瓜「待って下さい、僕が言います」
ジデ「……! これを知っていれば、これを知っていれば本物の弟だっ!」
青瓜「ブリーフは穿くものではなくて……ブリーフはペナント! 壁に飾るペナント!」
ジデ「その通りだ! ブリーフはペナントなんだよ!」
青瓜「お兄ちゃん!」
ジデ「弟!」
青瓜「やったぁぁぁあああああ!」
ジデ「崩れ落ちた廃墟に押し潰されて死んだのでは、と言われていたけども、生きていたんだな! そしてやっぱりオマエだったんだな! 死体は見つかんなかったもんな!」
青瓜「廃墟! そうだ! 廃墟だ! 何で行ったかは覚えていないけども確かにそうだ!」
ジデ「いいんだ! オマエが俺の弟ということを思い出せればそれでいいんだ!」
青瓜「ありがとう、ありがとう、シゲお兄ちゃん……」
ジデ「早速一緒に住もうぜ! 今まで一緒にいられなかった分、一緒に住んでしまおうぜ!」
青瓜「いいね! 僕もシゲお兄ちゃんと一緒に住みたい!」
ジデ「じゃあ早速、これ! 渡しておく!」
青瓜「何なに? 合鍵っ? シゲお兄ちゃんっていつでも合鍵持ってるほうの人だったのっ?」
ジデ「いや録音機だ、オジサンが本気で痰を吐く音を再生する係、弟に任命する」
青瓜「ズコー! そんなんはあとでいい!」
ジデ「あと、オマエの妻、俺も抱いていいかな?」
青瓜「ズッコー! 妻は不倫の常習犯だから妻が良ければいい!」
ジデ「あと、ヘラジカのウンコ、俺とも共有しようぜ」
青瓜「ズコズコー! いやヘラジカ・クオリティでいくなら録音機いらない!」
ジデ「マジで、マジでヘラジカのウンコだけは、俺も欲しいからさ。最悪一緒に住まなくていいからヘラジカのウンコは欲しい」
青瓜「ズコココココー! いや最後ヘラジカのウンコ・コネクションだけになった! もういいよ!」
2人「どうもありがとうございました!」
・
・
・
分かりやすいネタでしたね。