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英語の授業で心を育てる

私たちの英語研究会に深い学びを与えてくださっている、大阪教育大学のK教授からのご講演を、11月12日(金)に聞かせていただいた。オンラインでなく、対面で拝聴できたことに大感謝である。

英語教育を人間教育学的視点からとらえて研究をされているK先生のお話は心を揺さぶられるものになった。「やっぱり最後は心だなあ」という再確認になった。

★K教授のお話
ー公開授業をされた先生の授業の感想
ー人間教育学的視点からの英語指導について
・どうして人間教育学的視点が必要なのか
・生きていく上での「ことば」の大切さ
・英語教育の目的と目標との違い
・内容面に焦点を当てることの大切さ
・受容と共感の大切さ、その機会を与えることの必要性
・実践例の紹介

★思い出したいこと

教育基本法第一条(教育の目的)に、教育とは人格の完成を目指すものである、と書かれている。私たち英語教師は、英語の文法や語彙を教えたり、コミュニケーションスキルを指導するだけでは足らない。人格の完成を目指した英語教育を行うことが私たちのすべきことである。

★K先生(または、先生が引用された他の先生方のお言葉)のおっしゃった言葉で胸にずっしりきた言葉を書き留めておく。

「ことば」は、人間と人間を結びつけるもの
かかわりあい、伝え合い、つながり合う(ような、英語の授業が大切)
〇英語を学ぶことで生徒が生きているか(自己実現化傾向にあるか)<三浦先生>
〇豊かな人間力の育成(をするのが教師の仕事。)人間力の中核的な能力とはコミュニケーション能力である。<松畑先生>
〇いかに英語教育が人格形成につながる
〇相互に受容、共感できる機会を多く与える

★感想

私が実践しているCLILは、決して英語のスキルのみを伸ばそうとしている方法ではない。言語面だけでなく、内容面にも焦点を当てる指導のスタイルだからである。どちからというと言語面<内容面、である。内容面に焦点を当てることで、生徒たちの定着がはかれる

K先生のご講演でも同じように(内容面にフォーカスすることで定着が図れる)おっしゃってくださっており、やはりCLIL実践をしっかり続けていきたいと再確認した。

「考える視点がある=言語定着に結びつきやすい」

ところで、私が英語指導に迷ったときにいつも読み返す本がある。

「だから英語は教育なんだ~心を育てる英語教育のアプローチ~」
15年ほど前に購入して以来、何度読んでも、「やっぱり最後は心だな」と思わせてくれる。

現在中学3年生を担当している。
つい、目の前の入試にばかりに目が行き、入試で困らないための戦略やスキルなどを教えてしまいがちだけれど、そうではなく、もっと心を持って温かい授業を作っていきたい、と強く思わされた。

限られた時間を価値あるものにしていこうと強く感じた日になった。


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