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"今までの代わり"ではなく"応援のパラダイムシフト"! 「オンラインハマスタ」に参加して

 6月20日(土)と21日(日)に、横浜DeNAベイスターズの企画「おうちで交流!OB解説つき! オンラインハマスタ Supported by日本生命」に参加しました。

 イベント概要は上記リンク先を参照いただくとして。この試みは「従来の応援の代わり」ではなく、コロナ禍という状況下で起こったパラダイムシフトなのでは? 新しく発見されたプロ野球の応援として、観客動員再開後の応援にも影響を及ぼすのでは? そう思うほどの新鮮さと驚きを私にもたらしました。

 ゲストOBの解説だけでなく、参加者がOBに直接質問できるコーナーや、ビデオを活用したOBとのフォーショットコーナーなど内容盛りだくさんだったのですが、ここでは私が最も鮮烈な印象を受けた「オンライン応援イベント」についてまとめたいと思います。

自宅と球場がほぼゼロ距離

 今季の公式戦でもハマスタこと横浜スタジアムでは、通常の試合と同じように、試合前、イニング間、試合後(勝利時のみ)に応援歌が流れます。この「オンラインハマスタ」では、Zoomウェビナー機能の「手を挙げる」をクリックした人の中から、ランダムで選ばれパネリストとなった参加者の応援ビデオと音声が、リアルタイムでバックスクリーンに映し出されます。

 でしゃばりクソオタク心が疼き、私も2日間で4~5回ほどバックスクリーンに出る形で参加させてもらいました。ほぼ部屋着でリラックスしている自宅の自分と、球場が直でつながる形です。自分たちの歌っている声も、現地のスピーカーから流れます。うちの自宅からハマスタまで片道2時間近くかかるのですが、その距離感はほぼゼロに等しくなります。今までの球場観戦とも、テレビ観戦ともまったく違う感覚です。

 特に印象的だったのが、21日(日)の試合で9回裏前に球団歌「熱き星たちよ」を歌った時のこと。当初はここでオンライン参加者の応援を流す予定はなかったようなのですが、1-0のビハインドでサヨナラを狙う流れになったためか、急遽応援を届けられることになりました。そして、この後に宮﨑のサヨナラヒットで劇的勝利。応援がしっかり届いたみたいでうれしかったなあ。

現地に来るのが難しい層もハマスタに取り込める

 この取り組みは、有観客試合が再開された後も、ファンに新たな観戦の楽しみ方を提示できるイベントだと思います。ハマスタの試合チケットは入手困難と言われるだけに、自宅と球場がつながる感覚をもたらす体験の価値は、これからも失われないでしょう。

 着目したいのは、これまであらゆる理由でハマスタに行くのが難しかった(ハマスタに取り込めなかった)ファンも、現地とのつながりを感じやすい点です。家がハマスタから遠い上に体調を崩しやすく、しょっちゅう試合に行けないような自分のような人間でも、(単なる観戦ではなく)試合に"参加"している感覚が味わえるのが嬉しいなと思います。試合に観客を入れられるようになっても継続してほしいです。同じような状況にある人はたくさんいるはずなので。

 今後もぜひ多くの人に、自宅とハマスタがダイレクトにつながるあの不思議な感覚を体験してほしいなと思う次第です。

※トップ画像は20日(土)のスクショタイムのものです。内容とあまり関係ありませんが……。