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あなたの芝は僕のより青く、僕の芝はあなたのより青い

自分よりも幸せだから羨ましい。私もああなりたい。なんで僕はこうなんだろう。このようなことを僕もよく思います。正直離婚を経験し、その後すぐにまた失恋を経験し、強くなれず、常にマイナス思考に考えがち。なんであの人みたいに人ともっと話せないんだろう。なんで自分ばっかり辛いんだろうと頭で天使(プラス思考)と悪魔(マイナス思考)が戦っており、必ず悪魔の圧勝になります。

失恋なんかでは多いですよね。主に振られた場合。僕は離婚を経験するまで、「振られる」ということを経験しことがなかった。(自慢ではありません…)でも改めて、「振られる」経験をすることで、他人の心というのは変えられない。いくら良く見せようと思ったりこれしてあげよう、あれしてあげようと思っても、離婚は離婚。愛がなくなったのは事実。何も変わらない。今までの全ては終わり。結論は変わりません。

変えようと思っても変わらない。そして、相手はハッピーでいて、自分は悲しみのどん底に突き落とされる。自分ばかりが損をする「振られる」経験です。今まで振ってきた自分を振り返ると、本当にひどいことをしたな、本当に人を傷つけたなと感じました。

話がずれますが、そんな彼女達(二人)にたまたま会う機会がありました。本当に偶然な再開で、彼女達は大きな成長を遂げており、以前以上に彼女たちへの尊敬が生まれました。今思うと更に尊敬を感じる。全く僕に未練がなく、そして堂々と会ってくれたことが本当にかっこよかった。

彼女達のようになれるのか。きっとなれます。「振られる」というのは「隣の芝は青い」を経験する時であり、そこから強くなる時でもあります。まずそもそもあなたにとっての「幸せ」ってなんでしょう?そしてあなたの友達の「幸せ」とはなんでしょう?あそこの池のそばで犬の散歩をしている女性の「幸せ」とはなんでしょう?それぞれものさしは違っており、それを考えると不思議と考え方が変わるのです。

僕は離婚の時に、僕は世界で一番不幸である。なんで僕がこんな目に会うんだ。元妻はきっと楽しんで一人で人生を歩んでいくのだろう。そんな中僕は息子を育てながら遠くから会社へ行って本当に辛い思いばかりする、など。色々と自分を悲劇のヒロインとして見てしまい、全く周りを見ていませんでした。そんな中、色々な人に出会いました。その方々は本当に明るく優しい人で、きっと「幸せ」なのであろうと勝手に決めつけました。しかし、みんなそれぞれに大変な経験をしていたのです。それこそ離婚をしていたり、パニック障害の経験をしていたり、うつ病を経験していたりと。人は表面に出ているものだけで裏面で経験してきた過去を理解することはできません。自分の経験したことから、今の自分がいる。それを表面に出しています。そして我々はその人に会った時その表面が最初に見えて、それを「芝」として認識するのです。そこから「あーいいな」とか「僕もああなりたいなぁ」という気持ちが芽生えるのです。

そこからわかることは2点あります。まずは自分も誰かの「芝」になっている。そして裏で起こったことから強くなればなるほど、表の自分は他人からより良い「芝」に見えるのです。アドラー心理学や7つの習慣でのコヴィー氏が言っているように、変わるのは自分から。そこから全てが始まるのです。

僕は未だに「あの芝いいなぁ」とか「ああいう芝にしたいなぁ」と思う日々は多くあります。つい今日だってこれを書こうと思ったきっかけがありました。なんで僕を振った彼女は笑っていて、ぼくはそれを見てこんなに悔しかったり、ずるいと思うのか。それは比べているから。未だにぼくを振った彼女をみて、比べてしまったのです。それによりちょっとした不安とパニックに陥りました。正直情けない。でも、これはチャンスです。

不安やショックを受けることで、更に強くなるチャンスが訪れます。そこが裏で起こっている真実なのです。ただし、これはかなり大変で、時間もかかる。でもこれを経験することで、耐久力が付き、更に自分が成長して、自分の「芝」にどんどん水があげられ、きれいな「芝」へと変わっていきます。

まずは悲しみを悲しみと捉えましょう。悲しみや不安を受け入れて、貯水槽に入れる。そして、不安や悲しみは信頼できる仲間に聞いてもらいましょう。聞いてもらうだけでいいです。あなたが話すことで、悲しみや不安はきれいで栄養素の高い水に変わる。信頼できる人たちは必ずあなたの味方です。その思いが水を清くしてくれます。すると自然に心が自分の芝に栄養たっぷりの水を与えるのです。するとどうでしょう。成長し強くなった自分の「芝」が出来、更に自分の人生は広がっていきます。

「隣の芝は青い」は自分から見た時は感じる思考。的を得たことわざで、これを作った人は本当に表現力や比喩の方法が長けていて羨ましいです。でもこの考えを逆手にとって、他人から見られる時に、「あの人の芝のほうが青い」と思われていることを忘れないで進んでいきましょう。そして、辛さや悲しみは自分の「芝」をより青くするための水になります。きれいにして、どんどん自分の「芝」を青くしていきましょう。そんなあなたの「芝」は僕のよりも青く、美しく、強く。僕もあなたのようになりたいです。

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