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企業理念が誕生するまでの経緯や秘話を直接インタビュー

こんにちは。AOSデータ広報 小林です。
今回は初回記事にてお話した「企業理念」の誕生秘話や込められた想いについて、代表取締役社長 春山 洋にインタビューしました。他では語られたことがないエピソードもご紹介します。
 
↓初回記事(AOSデータ広報のnote、はじめます!)はコチラ
https://note.com/aosdata_pr/n/n420908ccffa4


■企業理念「お客さまのデータとともに」の誕生、込められた思い

――私は企業理念がとても良いと思っています。
出社した時、皆さんが電話対応している声がよく聞こえてきました。
電話越しのお客様の心境を考え、いつも真摯に対応されている声が「お客さまのデータとともに」を体現しているように感じたからです。
春山さんがこの企業理念に決定した経緯、込めた思いを教えてください。

春山:もともとAOSグループの企業理念は、「いい技術は世の中を幸せにする。」でした。AOSデータが独立することが決定して、しばらくして「お客様のデータとともに」にしました。

AOSデータの祖業は、データ復旧事業とデータバックアップ事業です。
お客様にとって最も重要なデータが消失した時に、復旧する技術を開発してきました。データ復旧することによって、お客様に喜んでいただけるビジネスとは本当に素晴らしいと思っていました。

しかし、データ消失するお客様はずっと減ることはなかったのです。これをなんとか解決したいと思い、バックアップ事業を開始しました。
 
我々がお客様に何ができるか考えた時、「データを大切にしましょう。」と伝えることでした。まず、誰のデータかを明確にして「お客様のデータ」とし、「ともに」というのは何かというと、これはすごく大事で、「お客様も繁栄しなきゃいけないし、弊社も繁栄しないといけない」と。
あえて「お客様ために」ではなく「ともに」を付けました。

このように、AOSデータの企業理念は「お客様のデータとともに」となりました。

――お客様に喜んでいただけた復旧のエピソードはありますでしょうか?

春山:一番心に残っているのは、復旧事業の統括担当をしていた10年ぐらい前のことです。

お嬢様が生まれてからずっと大きくなるまでの写真と、ご結婚された時の写真をお母様がずっと保存していらしたんですけども、それが何らかのことでコンピューターから見えなくなってしまったということでご依頼をいただきました。

無事復旧でき、費用ももちろんいただいているけども、その時にお手紙をいただいて、「大変感謝している」「過去の思い出が全部復旧できたことが非常に良かった」という直筆の手紙でした。その方に私からご連絡をしたことがあります。
 
結構、お手紙いただくことはありますので感謝をお伝えし、今後はバックアップをとることをお勧めするというケースが多々ありました。

それが心に残っていることですし、他にもたくさんの方からデータ復旧後にご連絡やお手紙をいただき、感謝していただくことが多いので、嬉しい事業をやっているなと思います。

データ復旧サービスの当時の様子

――こちらからご連絡することは頻繁だったのですか?

春山:立ち上げ時には色んなことがあって、まずどのお客様ともコンタクトをとるっていうことを心がけていた時代ですね。

お客様からメールをいただいたり、あるいは連絡いただくとお礼ということで連絡をしたりとか、中にはクレームがあったケースもありましたので、それもご連絡したということがあります。

――クレームはその復旧できなかったというものでしょうか?

春山:そうですね。なぜ復旧できなかったのかっていうことに対して、こちらからご連絡して理由をお伝えしたということがありました。

――その経験が「お客さまのデータとともに」の企業理念に繋がっていったということでしょうか?

春山:はい、そうですね。

――データ消失を解決するバックアップ事業を開始するきっかけは何でしょうか。

春山:データ復旧そのものは拡大していて、特にPCメーカーさんと連携しながらデータ復旧を拡大するっていうことと、そういうお客様に対して復旧をするというビジネスを進めてまいりました。

しかしながらデータ復旧っていうのは、高額なんですね。個人の方だと非常に負担になる。あるいは企業ですと非常に重要なデータが復旧できなかったというケースもたまにはあります。

そういった時に唯一の解決策としては、やっぱり既存の重要なデータをバックアップしているということが、最大のデータ消失に対する対策ですね。

そう考えているので、バックアップ事業はお客様のためにということを踏まえて進めてきたというのが現状です。

■ともに働く人は企業理念に共感した人たち

――データ移行やデータ消去など多彩な製品・サービスを展開していますが、復旧事業、バックアップ事業以外でも企業理念を強く意識された例はありますでしょうか?

春山:会社の運営をしていく上で、企業理念はバイブルになるんです。そのバイブルに基づいて企業を運営していく、あるいはお客様へ商品を提供して行くことになります。商品に関しては先ほど言った通り、特に新製品の開発方針として企業理念を意識しています。

もう一つは採用です。
人を採用するときに会社のプロダクトを説明するではなくて、もっとも重要な企業理念を入社される方あるいは入社希望の方にご説明します。

「会社の理念というのはこうですよ」というのを正確にお伝えすることによって、縁がある方にAOSデータに入っていただく時に、企業理念は必ず正確にお伝えするということをしています。

■裁判長の言葉で深まった思い

――この企業理念が誕生してから約4年が経ち、その間にAOSデータの紹介をお客様へする機会も多くあったと思います。「企業理念」に対する思いの変化はありましたでしょうか。

春山:この「企業理念」の元で事業を進めていくと、さらにお客様のデータの重要性を認識してきました。

例えば、刑事裁判・民事裁判におけるデータの重要性は、益々高まっております。特にスマホなどのデータは真実に近づく最も重要な証拠と認識されています。そのような重要なデータの復旧やデータ解析を実施することが、弊社が社会に貢献できる一つであると思っています。

このようなことから、弊社の「企業理念」の重要さをつくづく感じています。

――お客様や株主の方から指摘されて社会への貢献度を実感したエピソードがありますか?

春山:弊社は「データを復旧する」ということから「データを調査する」という広範囲に跨ってやっているんですけども、刑事裁判で裁判所のご依頼に基づいて鑑定人として裁判に参加したことがあります。データの調査をして出廷した時です。

被告人のコンピューターを調査して、改ざんがない、あるいはこういう操作が行われたという結果を提出します。「調査結果によって正確な裁判が行われる。」という言葉を裁判長からいただいたことがあります。

10年くらい前のことですけども、コンピューターのデータが裁判の証拠として採用されるってケースはまだまだ少なかった頃に、データの調査を行うことによって「真実性を担保する」という仕事につけているな、社会に貢献できるようになったなぁ…というのは強く実感しました。

――出廷する機会は、それ以降もありましたか?

春山: 3回ぐらい鑑定人ではなくて、いわゆる調査会社として出廷しています。10年前の時は、電子データが証拠として扱われるってことは稀なケースだったと思いますが、今はほとんどの裁判において電子データが証拠として扱われています。電子データが証拠として扱われる限り「真実性を担保する」ことは重要であると思います。

広報インタビュー風景

■次回のお題は
AOSデータ株式会社の代表取締役社長「春山へのインタビュー」の後半、 「AOSデータの魅力について」を予定しています。


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