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極私的バリ島ブックマーク ーホテル編ー

2000年代初頭よりバリ島に通いはじめてから20年。
バリに行くという友人知人にオススメの場所や店をリストにしてメールで送りつけてはドン引きされていたテキストがある。
加筆修正し続けて、気づけばかなり長大な一大叙事詩のよう。
バリへ旅する人に役立つよう、ここに公開してお焚き上げします。
今回はこれまで泊まったホテル編。

※2023年3月現在の情報です。
※訪れる地域がほぼウブドとサヌール、もしくはローカルな村なので、かなり偏っています。クタ、スミニャック、チャングーはほぼいったことがないので、情報ゼロです。

タンジュンサリ Tandjung Sari

エリア:サヌール
1962年創業の老舗高級ホテル。
敷地内に独立した伝統的なバリスタイルのヴィラが点在している。目の前にビーチが広がり、巨木の木陰の下にあるオープンエアレストランがとても心地よく、ここで朝食を食べるために泊まると言っても過言ではない。
東側の海岸なので、サンセットビーチではないけれど、日の出も素晴らしいので、ぜひ早起きしてみよう。雲が少ない朝はビーチから霊峰アグン山が見える。
古き良きバリ島の面影を色濃く残す敷地に、美しい南国の植物見ることができて、歩いているだけで幸せな気持ちになる最高オブ最高ホテル。
このホテルへの愛についてはいずれ単独で記事を書きたいと思っている。

ビーチに面したレストラン
朝食は調理方法を選べる卵料理やパンのほかに
インドネシア料理もある
Casa BRUTUSの表紙を飾ったプール
いちばん手頃な値段で泊まれるヴィレッジバンガロー
娘が「すべり台!」と言ったバスタブは広すぎて溺れそうなレベル。
ほぼ熱湯な湯が勢いよく出る。

アラムインダー Alam Indah

エリア:ウブド(ニュークニン地区)
猿が暮らす森モンキーフォレストの裏にある伝統的なバリスタイルのホテル。美しく整えられた庭には南国の花々がいっぱいで、プールからはウブドの渓谷が見渡せる。
老舗カフェ、カフェワヤンが経営するホテルなので、カフェワヤンや系列レストラン・ラカレケの出前ができたり、15:00-18:00はアフタヌーンティーサービスあったりするなど、食関係が充実しているので、一日中ホテルにいても困らない。
系列のホテルがウブド内に4軒あり、インテリアなどはだいたい同じだけれど、ロケーションがそれぞれ異なる。ちょうどアラムジワに友人が宿泊していたので、遊びに行ったら、田んぼビューで、こちらもよかった。ほかにもスパがあり敷地の広いアラムシャンティー、ウブド中心部徒歩圏内で値段も少し手頃なクブンインダーと、好みや目的によって選ぶのも楽しい。
最初に書いた通り、アラムインダーはモンキーフォレストのすぐ裏にあるので、敷地内に猿がやってくることも。
朝、娘とプールで楽しく泳いでいたところ、お供えのお菓子を狙った猿がやってきて、プールサイドでけんかを始めた。突然猿に囲まれて水深170cmのプール内で逃げ場もなく、とりあえず大声で叫んでみたら、庭師のおじさんが飛んできて、猿にパチンコをぶっ放すという修羅場に。娘は二度とここのプールには近づかなかった。
くれぐれもテラスなどに食べ物など置いておかないように!
今回泊まったchengkehという部屋は、キングサイズのベッドのほかにちょっとした仕事もできそうな机と椅子、テラスにはダイニングテーブルとデイベッドがあり、過不足ない感じ。バスタブは細長いけど、お湯もちゃんと出るので、プールで冷えた体を温めることができる。
渓谷ビューの部屋がいつくかあるので次はそこに泊まりたい。

渓谷ビューのプール(猿に注意)
丁寧に整えられた庭 奥の森がモンキーフォレスト
インテリアもトラディショナル。
強いて言えば、森が近いからか蚊が多く、
娘がけっこう刺されたので蚊やがほしいところ。
入り口の巨木
ホテルに入る瞬間からワクワク

サレンインダー Saren Indah

エリア:ウブド(ニュークニン地区)
上記アラムインダーの向かいにある手頃な値段で泊まれるホテル。
私はデラックスルームに3泊して、トータル2万円弱だった。(1泊6000円くらい)スーペリアルームなら1泊5000円くらい。
デラックスルームは東南の角部屋で田んぼが一望、美しい朝焼けも見ることができた。
田んぼビューのテラスも広々していて、ソファーとローテーブルがある。
バスタブは十分なサイズで湯もためられる。
スーペリアルームはひとまわり狭いく、部屋によってはそこまで広い景色が見渡せないものもあるので、景色にこだわりたいなら、部屋はリクエストしたほうがいいかも。
booking.comで予約したら朝食がついていなかったので最初はえっ!?と思ったけど、徒歩圏内に朝早くから開いているカフェがいくつもあるので、日替わりでモーニング食べ比べができて、かえって楽しかった。
ウブド中心地への送迎はやっていないので、GojekやGrabなど配車アプリに登録しておくほうがいい。
ホテルでバイクを借りることができるし、敷地内に無料駐車場もある、移動手段を持っている人にも使い勝手のよいホテル。

シンプルな客室
ベッドの向かい側に机と椅子がある
敷地は広々していてプールもある

セガラヴィレッジ SEGARA VILLAGE

エリア:サヌール
2023年の旅で最終日に宿泊したホテル。
広大な敷地に120の客室、3つのプール、海に面したレストランがある。
インテリアは現代的でスタイリッシュ系。
値段は1番下の部屋で1室15,000円くらい。私はそのクラスに泊まった。
バスタブは細長く、水圧ばっちりの湯が出る。テラスはないので、屋外でまったりしたいとかなら、少し上のクラスを選ぼう。
このホテルの特筆すべきところは、まだ子供が小さいファミリー層に向けたサービスが充実していること。
いちばん大きなメインプールの横には子供用の滑り台付きミニプール、アスレチック、さらにシッター常駐の託児ルームまで!
ここまで、子連れウェルカムなホテルは初めてで、まわりを見ると欧米人ファミリーの小さな赤ちゃんも楽しそうに遊んでいた。
もちろんわが子も大喜び。
海外行きたいけど、まだ子供は小さいし…という人にこそおすすめしたいホテル。

1Fと2Fに1室ずつの客室
子供用プール
ビーチに面したレストランはモダンなデザイン
必要最低限の部屋
机がなかったのでルームサービスが食べにくかった

ウブドレスタリバンガローズ Ubud Lestari Bungalows

エリア:ウブド中心地
ウブドのメインストリート、JL.モンキーフォレスト沿いから、細い小道を入ったところにある静かで居心地がいいホテル。
ウブドの中心地なのにこんなに静かで景観もいいなんて!と驚いた。
新館には渓谷の見える部屋も。1室だいたい5000円くらいから。
ベッドのほかに窓辺にデイベッドがあるのがよかった。
ウブドのメインストリートに徒歩で出られ、コンビニ、ドラッグストア(←日本製のメジャーな化粧水も扱ってて驚いた)など、必要なものは徒歩圏内で何でもそろうので忘れ物をしても安心。
初めてのバリなら、まず2泊くらいここに泊まって、配車アプリなどの使い方をつかんでから、ニュークニンなどののんびりした地区に移動するのもおすすめ。

朝食のクレープがおいしかった

ウマアグンテラス Uma Agung Teras Bali Sidemen

霊峰アグン山を臨む山間の村、シデメンのホテル。
1室4,500円くらいから。この価格でこの設備はすごい。スタッフがとても親切かつちょうどいい距離感だったのが印象に残っている。
2Fにある部屋はアグン山が見えるらしいので、次回はぜひそこに泊まってみたい。
ホテル内にも徒歩圏内にもレストランがある。
周囲はゆるやかな傾斜の棚田でとにかく景色が素晴らしいので、ここに泊まったらぜひ早起きして散歩をしてほしい。

標高が高く涼しいのでプールはちょっと寒かった

アランアランハウス Alang Alang House

エリア:テガララン
立地的に万人におすすめしづらいけど、やっぱり好きな宿。
バリではあまり見ない高床式のコテージ4棟と4部屋のバンガローがある。
コテージはテラスがやたら広々していて、ここでぼんやり南国の植物を眺めながらアラックを飲む時間がとても好き。景色はとくに見晴らしがいいわけではないけれど、南国の植物がわさわさと生えているのが見える。
管理しているバリ人家族の家と同じ敷地内にあるので、バリの人たちの暮らしを垣間見つつ、プチリゾート感もある。
管理人一家がとにかく親切なので、一人旅でも寂しさを感じない、ホスピタリティ溢れる宿。
ただし、徒歩圏内に何もないので、ウブドに出るためにはバイクか車が必須。(配車アプリの圏内かは未確認)

シングルベッドが連結したスタイルのベッド
広々したテラス

まとめ

2023年、6年ぶりにバリに行くことになって本当に驚いたのがホテルの値段がかなり高騰していたこと。
コロナ禍やインドネシアの経済状況…要因は色々あると思うけど、今後金額が下がることはない気がする。
とはいうものの、ドメスティック旅行者向けなのか、アラムインダー系列のちょっといい部屋がやたら安い価格でエアビーに出ていたりすることも…。
航空券しかり、ホテルしかり、バリ旅行も情報戦だなと感じた今回の旅だった。
今回は子連れだったのでスイミングプール必須、最低5000円くらいのエコノミーなホテルとリーズナブルなリゾートを転々としたけど(タンジュンサリをリーズナブルと言っていいかはさておき)宿探しをすると、ここに書いた以外にもちょっとbooking.comをのぞけば1000円以下のゲストハウスから1泊10万円までホテルやゲストハウスずらり。さすが観光立国バリ。
繁盛期でなければ最初の2泊くらいだけ日本で予約しておいて、その間に気になった宿を実際に見に行って決めるのも楽しみにひとつ。
ただ超高級リゾートならツアーの方がリーズナブルかも。
私は1泊5万円越えのクラスに泊まったことはないけれど、泊まった知人いわく「ちょっと部屋を出て帰ってくるとタオルとかが新しくなっていて、忍びがいるとしか思えない」という感想だった。
一生に一度くらいそんな殿様体験をしてみたい!

ちなみに…。
もしバリの人たちの暮らしや文化に興味があるなら、ぜひバリ人の家の敷地内にあるゲストハウスに泊まってほしいと思う。
こじんまりしていても清潔で素晴らしいホスピタリティのところも多い。
運がよければちょっとした儀礼も見れたりと、バリヒンドゥーに基づいた人々の暮らしを肌で感じることができ、ホテルではなかなか味わえない貴重な体験となるはず。


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