AIチャットツールを活用するために必要な考え方

ChatGPTやBingAIなどのAIチャットツールを使うことで逆に生産性が落ちているケースがあるのではと唐突に感じ、改善点考えた結果です。結論、AIたちをうまく使うにも、マネジメント能力が必要という普通の結論に至りました

AIチャットツールの主な用途

AIチャットツール(ChatGPT, BingAI, 自作ボットなど)は主な要約、調査、翻訳、文章整理、アイディア出し、プログラミング、お悩み相手として使っています。改めて自分の用途別にそれぞれ見直してみました。

  • 要約:コピペして貼り付けて答えが帰ってくるまで待つより読んだほうが早い。そもそも要約内容が間違っていることも多い。

  • 調査:調べたいことについて、ChatGPTやBingAIなどでキーワード入力して回答が返ってくるのを待つより自分の頭をフル回転させてGoogleで調べたほうが早い。

  • 翻訳:DeepLのほうが早い。翻訳精度の比較のためにChatGPTとセットでやる場合もあるかもだがそういう用途ではあまり使わない。

  • 文章整理:結局自分の頭をフル回転させるので文章をコピペしてプロンプトにする時間を考えると、自分を使うほうが早い。

  • アイディア出し:玉石混交なアイディアを明らかに人知を超えたスピードで出してくれるので、AIチャットツールを使ったほうが早い。

  • プログラミング:エラーメッセージ丸投げからの原因調査、なんとなくやりたいことを書くだけで、サンプルコードを書いてくれる。会話のやり取りから多少の主語が抜けていても察してくれ、人に質問する壁もなく自分一人よりAIチャットツールを活用したほうが早い。

  • お悩み相談:応答の遅さについては単純な調査や整理などと違い、自己対話をし、思考を深める時間は無駄ではない。自分では気づき得なかったもやもやを解決するヒントが得られ、総合的に解決までの時間が早まる。なお、ググって解決することはすでに悩みではなく、調査対象へ昇格したことを意味し、解消しているというのが個人的な定義。

何が問題か

  1. マンツーマンでチャットツールに張り付くこと
    共通した問題点として、チャット型AIツールの応答である画面表示される文字を眺めている間は、AIが出している文字をゆっくり読んでいるのみで考えたふりをしている無駄な時間。マンツーマンで張り付く必要はなく、結果が出るまでは見る必要はない。待ち時間は並行して自分の頭で思考を巡らせるべき。

  2. 短時間で答えを出せる問を投げていること
    「自分で答えを出す時間 < プロンプトを作る時間 + AIの草案をもと答えを出す時間」の場合はチャットツールに仕事を依頼すると生産性が落ちる。自分の頭で考えたほうが早いことはAIツールに投げる事自体が遊びであってやらなくていいことであることを自覚すべき。
    人に仕事をお願いするようにAIが答えられそうな問やタスクを切り分けて具体的な指示をチャットツールに投げることが必要。

  3. ウィンドウの切り替え
    AIチャットツール用のウィンドウ(タブ)を探している時間が無駄。どこかに行ってしまってAlt + Tabを連打して探している間に、自分の頭とGoogleで調べられる。


解決策

  1. チャットツールにタスクを投げたら意識を戻す。
    無意識にAIくんが頑張っているところをみて微笑ましい気持ちになっていることが原因なので、グッと堪える。終わったら完了報告してくれるアラートをChrome拡張あたりで作りたい。

  2. AIにやらせるべき or 自分でやるべきの判断を行う習慣をつける。
    役割を明確に決め、自分のやるべきタスクとAIに任せるタスクが何かを具体的に認識し役割分担する。(ここは具体的に整理していきたい)
    ※文章整理の例
    ・テーマを決める(自分)
    ・下書き(AI)
    ・清書(自分)
    ・誤字脱字チェック、なにか気になることのレビューコメント(AI)
    ・最終チェック(自分)

  3. サブモニタを用意してAIチャットツール専用のモニタにする。
    AIチャットツールを顎で使える部下にするため、いつでも見える場所に置くことが望ましい。ウィンドウに隠れ探す手間が無駄。
    自分はモバイルモニタ(1万程度)をタブレット用アーム(5000円くらい)でメインモニタの横に縦置き式で浮かしている。Windows標準のスナップできれいに上下に分割できない点が由々しき問題だったので、PowerToysのFancyZonesで画面を上と下の2つを分割するようにした。上は調査のBingAI、下は文章整理やいろいろ聞くChatGPTのウィンドウにしている。あと、スマホをモニタの脇に立てかけておいて音声操作による簡易調査もできるようにようにし、少しでも使いやすい環境にしている。

マネジメント能力が大切

基本的なことであまり面白みがないかもしれませんが、AIをうまく使いこなすにはマネジメント能力が大切という結論に至りました。自分が司令塔になって、具体的なタスク割り振りができるようにマネジメント能力を磨く必要があり、AIにも人にも適切な問いを投げかける力やタスクの切り分けができるようになりたいものです。
なお、プロンプトで役割を与えることは、方向性を示すリーダーシップ的なものと感じます。

まとめ:AIチャットツールを活用するために必要な考え方

  1. AIチャットツールへ適切にタスクの担当を割り振りできるようになるため、AIと自分でタスクごとの担当分担表を頭の中で展開できるようになる。

  2. AIチャットツールを考えなしに使う前に一瞬自問する習慣をつける。「遊びになってないか?」「自分で答えを出すほうが早くないか?」など

  3. 分業する意識を持ち、マンツーマン体制はやめる。




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