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人を、褒めない

「あの人はおもしろい人だ」
「あの人はすごい人だ」

という言葉を大学に入ってからよく聞きます。

「おもしろい」「すごい」と言われる人は、いろんな経験をされて、行動力がある方が多いような気もします。

そういった「行動力」における評価は、
高校のときまで評価されていた、学力やスポーツといった「点数」軸と似ているような気もします。

なぜなら、「点数」があることも「行動力」があることも、
その人が継続して、ふんばった証だと思うからです。

でも、それでいうなら、
ふんばっているだけでいうなら、
他にももっとたくさんのひとがふんばっている気がします。
でも、あまり見てもらえないような。。。

誰かを「すごい」と褒めるその空間には、同時に褒められない人がいる。

褒められると、うれしい。
認められると、うれしい。
自分を見てもらえると、うれしい。

褒められないと、さびしい。
認められないと、さびしい。
自分を見てもらえないと、さびしい。
自分だって、ふんばっているのに。

私は誰かの褒め言葉を聞くと、少し、ほんの少し、悲しくなります。
私自身がそう感じるからこそ、私は言葉であまり人を「褒め」ないようにしています。
言葉だけだとすべての人に「褒め言葉」を伝えるのが難しいからです。

その人がふんばっていることを知ったら、
言葉だけでなく、
態度で、目で、人柄で、
「あなたのふんばりを見ているよー」と伝えられるようになりたい。

その空間にいる人を誰も取り残さずに。
いつか、そんな人になりたいなあとずっと思っています。


あおぴー