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自分の”hikari"

私は今から、自分自身のことを文章にしてみようと思う。


きっかけはたくさんあった。苦しい時、悲しい時、楽しい時、感動したとき、その時々で「あぁ。書き残したい。」と思っていた。

22歳になろうとしている今、毎日自分自身の気持ちと対話をしていた私にとって、その対話の記録がこれからの人生に何か力を与えることができないかと考え、書くことに踏み切った。


人生というのは面白いもので(まだ21年しか生きていないのによく言うよ)、自分の気持ち次第でいかようにも変えられる。
誰のために生きるかなんて、聞かなくたって分かる。自分のためだ。
自分が幸せだと思ったらそれは幸せだし、辛いなと思ったら立ち直れないかもしれないと思う。
しかし、もう一人の自分がこう言うのだ。


「周りを見てみな。誰もあんたのことなんて考えちゃいないよ。悩んでるのは自分自身で勝手にそう思い込んでいるからだよ。」

と。
私は自分の中に何人も自分がいるように思う。
どんなに楽しいことをしていても、我を忘れることはなく、常にもう一人の自分が外から見ている。
だから周りからは、「○○は空気読めるよね」「いつも冷静だよね」「大人だな~」と言われる。
昔はそれを誉め言葉として受け取っていたが、今となればそんな自分が嫌いだと思うことが増えた。
だって、素直に楽しんだり、感動したり、驚いたりできなくなってしまったのだ。
サプライズにはすぐに気づいてしまうし、「あ、この人次こうするだろうな、こう思ってるんだろうな。」と見ただけでなんとなくわかってしまう。
まあそんなときは、驚いたふりや、見なかったことにするのだが、そんな自分も好きではなくなった。


”自分のために自分に素直に生きる“ 

そんなことできたら苦労なんてしない。
もう私は一生できないんじゃないかとすら思ってしまう。
なんとなく周りの考えてることがわかるし、何をしたら相手が喜んでくれるか、どんな選択をしたら後悔しないか、何が安全で、優しいウソをどうつくか、社会の中でどんな人が好まれるのか、面接でどんな風に受け答えすれば印象がいいか、好きな人にはどんな流れでアタックしたらいいか、親にはどう接するのがいいか、あいさつをして、清潔な身なりをして、言葉使いも気をつけて、常に笑顔で接して、、、、、、、、

あぁ、つくづくつまらない人間である。
“正解”と言われる人生を歩いている。
(しかし、もう一人の自分は「人生に正解なんてない。一人一人違っていいんだ」なんて言うのだ。それも分かっている。わかっていて言っている。)
前世では逆に破天荒に生きていたのだろうかとすら思ってしまうほど。
だからこそ、独創的な世界で、自分の輝ける場所を知っている人にはすごく惹かれてしまう。
いわゆる“正解”ではない道で、人から暖かい目で見られ、応援される人には感動してしまう。

日本で生きていると、“正解”を追い求める人があまりにも多いと感じる。
また、その正解を相手にも当てはめようとするから恐ろしい。
例えば、昨年俳優の三浦春馬さんが自ら命を落としたことについて。
急な死に対して理由もわからないから、周りは驚きを隠せなかったし、「なんで?」「どうして?」という声が相次いだ。
私は、その「どうして?」の中には

「どうして?顔もかっこよくて、お仕事にも困ってなくて、仲間もいて、応援してくれるファンもいるのに。」

という言葉が隠れていたように思う。
そうだ。おおよそ八割くらいの人間が、お金・仲間・仕事・家族が満たされていること=幸せだと思っているから。
彼が“死ぬ理由”なんてないと思っているからだから、彼の死に対して疑問の声が相次いだのだと思う。
しかし、みんな「自分の思う幸せ=人生の正解」を人に当てつけてしまってはいないだろうか。(当てつけるという言葉が正しくはないだろうが)
自分の考える“幸せ”が、隣人の考える“幸せ”と一致していると思うから、相手が満たされていると嫉妬するし、自分は不幸な人間だと考えてしまう。
日本人の同調圧力には完敗である。
みんな一律の対応が求められるし、みんなと同じようにできれば褒められる。多数派が支持され、少数派はなかったことにされる。
暗黙の了解という言葉があるくらいだから日本は本当に生きづらい。

自分の幸せは、必ずしも人の幸せであるとは限らない。

そう思うからこそ、私は彼の死に対して「きっと彼にしかわからない苦しみや、辛さがあって、幸せがあったのだろう。」と感じたのだ。
こんなことを言ったらきっと、「お前に何がわかるんだ。」なんて言われるのが目に見える。
あぁ、私には何もわからない。彼の気持ちなんて、他の人間の気持ちなんて・・・・・
どこもかしこも矛盾だらけである。

きっとこんな文章も”自分に酔ってると言われるのだろう。


( つづく )


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