(詩)青の世界

まだ始発前の
夏の早い夜明けに
線路の上を
歩いてゆきたい

どこまでも
どこまでも
歩いてゆきたい

夢見るように
歩いてゆきたい
歩いていることさえ
忘れるくらい

生きていることさえ
夢見ているように

いつかそんな旅に
出てゆけると信じていた

ほんとのわたしの
生きる世界の中で
いつか目をさます

そんな朝が訪れると
信じていた十八の夏


まだ始発前の
夏の早い夜明けに
線路の上を
歩いてゆきたい

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?