(詩)キャンバス

鳥や雲が
ほんの一時
空を飛んだり
空に浮かんだり
していたように

人もまた
地上を行ったり来たり
人生は
地上という
キャンバスのお絵かき

人は一瞬の地上の落書き


なつかしい
土曜日の青空と
船のいない水平線と
ビルのいない地平線は

落書き前の
まっ白なキャンバス

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