(詩)くちなし

無口でいたかった
それが許されないなら
歌いたかった

くちなし
七月の花

口下手でいたかった
あるいは
歌いたかった

くちなし
七月の


ぼくのくちびるは

きみの名前、しか
もう口ずさめない

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