(詩)六月のアンブレラ

傘は
六月の波打ち際

雨という波が
押し寄せては引いてゆく

水たまりは六月の海
子どもたちの
長靴の船が渡ってゆくよ

傘は
六月の波打ち際です

会いたい人と
会えない夜は

雨の中を歩きます
いつまでも
いつまでも
歩きます

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