(詩)波のカルーセル

波で回転するカルーセルが
波打ち際に転がっている

月がねじを巻けば
回り出すよ

海辺はさながら
オルゴール

夜になれば
灯台の灯りが揺れる

オルゴールの音色は
貝殻に刻まれ
しおざいは
永久に終わらない

この星が止まるまで
月が消えるまで

何人の子どもたちの
笑い声が
この星を駆け抜けていった

砂浜に打ち上げられた
カルーセルだけが知っている

いくつ夢が
ついえたか、知っている

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