(詩)桜と白い仔犬と明日のために

桜並木を
白い仔犬が駆けてゆく
満開の桜の花を
見上げながら

ふわふわとした
白い自分の
眩しさも知らないで

太陽は降り注ぐ
桜に
白い仔犬に降り注ぐ
今は春
すべてが夢
すべては夢と

やがて桜は散り
仔犬は桜の木の下で
じっと動かなくなる
眠っているように
眠るように


太陽は降り注ぐ
それでも太陽は
明日のために

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