(詩)不機嫌なきみの横顔

不機嫌なきみの横顔に
雨のしずく

雨の日に会いたい?
それとも
晴れた日がいい、
わたしと会うの?

いつも不機嫌な
きみの横顔は
何を見ている

夏の前の陽射しは
ぼくには少し眩し過ぎて

けれど雨は
雨のしずくは
きみのその
不機嫌な横顔の
きみの頬に
似合い過ぎる気もして

雨の日に会いたい?
それとも
晴れた日がいい?
それとも
晴れの日だけでいい、
わたしと会うの?

きみが
泣かない日がいい
うそ、うそ
きみが泣く日でもいい
結局どっちもいい

夏の前の雨に打たれても
どんな土砂降りでも
不機嫌なきみの
ふくらました頬っぺた
守るから

きみの涙、守るから

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