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底の外れたこの時代の絶望。

今の日本は底が抜けてしまった。
昔は何か表現しようとする人は、少しは修練をしよう、少しは頭が良くなってからにしようと言う羞恥を持っていたはずだ。
政治家たちは、自分の知らない人々のできれば隅から隅までの人々の心の痛みを知ってからものを考えようとしたものだった。
人と生まれたからには何かわからなくとも広さと深みを持った何者かに向けて生きていく努力が必要であると思ったものだった。
今は、どんな人間も何の恥じらいもなくでしゃばり喋り、他者を攻撃する。
他者を攻撃することの恥を知っているものはいよいよモゴモゴと標的を抽象化し怒りをぶつけてしまったことを後悔しつつもぶつけざるを得ない状況に生きていることにどうしようもなく深く絶望する。まぁこんな時代がポピュリズムの時代と言うのである。
断絶が訪れ、万人の万人に向けての闘争が始まる。かつて人間は、神から🍎を奪ったのに。

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