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扇動主義者と化したトランプ

選挙戦でトランプのポピュリストとしての危険な姿がはっきりと露呈した。

かれは、開票結果の途中で投票の一部が川に捨てられていたと根拠のない嘘をつき、勝利宣言をし、開票の停止を求めることを訴えた。自身の正しさを正当づけ、その上で開票を阻止する行動に出ることを支持者に示唆し始めた。

選挙戦の時は、黒人に対立的な白人暴力右派グループに、「待機せよ(いずれ前に出よということか)」とメディアで示唆を送っていた。

これは、暴力的扇動を時の大統領がやっているということである。
とても、近代民主国家下での出来事とは思えない。

少し型破りだが、豪腕な指導者が現れたという程度のイメージで彼を捉えていた人々は、今になっても問題の根本的な危うさに気づかないかもしれない。

過去のイメージは捨てて、むしろ、この瞬間のかれのアクションだけを見よ。近代民主主義を破壊する危険な人間であることは明らかであろう。
敵 味方に分け、虚偽で民衆をあおり、既存の公的な権威を否定し、政治をあえて街頭化して暴力を焚きつけ自身の勢力を伸張させる。

これは、ヒットラーの手法である。
意識して使われた手法というより、呪われたパーソナティーのなす技なのかもしれないが。

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