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Virtual Diva AZKi 3rdライブ レペゼンエンタス/last ENTAS LiVE を終えて(約3,000字)


9月22日に秋葉原エンタスで開催されたバーチャルYouTuber「AZKi」の3rdライブ「レペゼンエンタス」の感想をまとめました。


●セットリスト

1. フェリシア
2. オレンジ/とらドラ
3. リアルメランコリー
4. のんびりと、(11月発売予定のアルバム収録曲)
5. I can't control myself
6. ひかりのまち
7. Fake.Fake.Fake.
8. Stary Regrets
9. たばこ/コレサワ
10. いのち(Acoustic Ver.)
11. フロンティアローカス(11月発売予定のアルバム収録曲)
12. ハートビート
13. 虹を駆け抜けて(11月発売予定のアルバム収録曲)
14. さよならヒーロー
15. シットデイズ
16. ERROR
17. Creating world
18. from A to Z
19. without U(11月発売予定アルバム収録曲)
20. Creating world(Remix)

※18曲目以降はアンコール

●過去最多となる20の楽曲の披露

いや、本当に増えましたね…1stライブであるクソAZから比べたらセトリの曲数が倍近くに…しかも、その組み合わせも実に憎たらしい。
公式コール動画があり、そのコールも比較的単純な「フェリシア」から入り、2曲めでまさかのカバー曲というジャブをかまし、「リアルメランコリー」、そしてこの早いタイミングで新曲の「のんびりと、」を入れてから「fake.fake.fake.」などの場が最高に盛り上がる曲へと続ける構成…
ちなみに私はそのあとに来るたばこの辺りでAZKiちゃんのこれまでの歩みが脳裏によぎってきて涙腺が崩壊しかけていました(崩壊した)。
新規アルバムの楽曲も直前のリリースイベントで公開したもの以外も惜しげなく組み込んでくる(そのうえ新曲の「フロンティアローカス」や「Creating world」など要所要所で旧衣装に変わる演出を挟んでくる!)狡さたるや。
曲だけでなくAZKiちゃん自身の表現力、パフォーマンスが圧倒的に成長していて、「いのち」の際の声の震えなんて本当に心が揺さぶられるようでした。また盛り上がる曲でのコールの要求もとても自然になっていて、パフォーマンスの中で手を振ったり叩いたり…観客が自然にコールするように仕向けるようになっていました。

●今までに動画投稿した「歌ってみた」楽曲の歌唱

今までの単独ライブではAZKiオリジナル楽曲の中から歌っていましたが、今回のライブでは彼女が過去に投稿した「歌ってみた」動画の楽曲から「オレンジ/とらドラ」と「たばこ/コレサワ」が採用されていました。彼女の活動を追いかけてきた開拓者にはこれまでの彼女の歩みが感じられるサプライズだったのではないでしょうか。

●透過スクリーン上での映像、文字による演出

透過スクリーン上での映像演出すは今までより更にパワーアップしており、華やかにAZKiちゃんのライブを彩っていた。特にインパクトがあったのはセトリ19曲目の「without U」でのノノルさん謹製の映像演出で、これは衝撃的と言わざるをえないです。映像演出とともに歌詞が鮮やかに“舞う”という表現が正しいでしょう。ちなみに初見の曲なので歌詞が表示されるという演出は大変ありがたいという点も高評価。

この演出方法は例えばVRChatなどのVRSNSで行われるパーティクルライブのような、そして少し前に開催された花譜不可解でも採られていた方法で、ある意味花譜運営と相互に影響を及ぼしあっている点の一つとも言えるのかもしれません。
ちなみにアルバム名にもなっている「without U(Uなしで)と花譜の英語読みであるkaf(本来かふと読ませるならkafuとなる→Uがない)はAZKiちゃんが曲に託した一つのメッセージなのではないか」と考察している開拓者の方の話をライブの後に聞いたので書き添えておきます。この考察めっちゃ好きです。

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●パワーアップしたのはAZKiや演出だけではない

何がパワーアップしたのか。これはもうライブの参加者である開拓者に他なりません。
ツラニミズさんが「AZKiと開拓者がどんどん先へ進んでいて置いていかれてるみたい」と発言していて、現場に居た時の自分はそうは思っていませんでしたが、後から見返してみるとたしかにそうなのかもしれないと感じるところもありました。
なんだか自画自賛みたいですが、本当に1stライブと比べると観客のコールも圧倒的にパワーアップしていて…。最初は恐る恐るやっていた「fake.fake.fake.」の肩組みジャンプなんてまさにその最たる例ではないでしょうか。今やめっちゃ楽しいです。
これは私が撮影したレペゼンエンタスと、1stライブであるクソAZ(引用元ツイートの方)でそれぞれ「Creating world」を歌っている様子ですが、とりあえず見て頂きたいです。


盛り上がり方が圧倒的に違います。個人的には誰に言われるでもなく自然と手拍子が入った時点でもう最高に感極まってました。そしてAZKiちゃんから「一緒に歌ってください」と振られたとは言えこのAZKiちゃんと開拓者のユニゾン。ぶち上がるどころの騒ぎじゃないです。あの瞬間、会場全体が一つの作品になっていたでしょう。
もちろん今回初めてVtuberのライブイベントに参加した人…下手したらライブイベント自体初めて参加した人(私自身もVtuberを知って初めてライブイベントに参加して、AZKiちゃんのイベントで完全にハマりました)も居ると思います。コールなんて全く知らなかったかもしれません。ただ、そういった人の中で一人でも「ここに一緒に混ざってみたい」とか、「次はコールできるように、歌えるようになりたい」とか思ってもらえたらめちゃくちゃ素晴らしいことでしょうし、そうやって影響しあっていくことも開拓者がここまでの活動で得たもののひとつなのかもしれません。


●エンタスから始まり、エンタスを飛び立つ存在として

Vtuberの活動はまだまだ手探りなことも多く、それだけ可能性と、リスクもある。
最初は「歌が好きだった」「歌を歌いたい」から始まった活動は沢山の経験をする中で成長を実感しつつも、ときには自分の実力では思うようにいかないことや、周りに大きく引き離されているような不安に襲われたこともあった。それでも自分はひとりじゃない。ひとりでは存在できない。Vtuberとしての自分を創ってくれたモデラーさん、マネージャーのツラニミズさん、機材を調整するスタッフさん、応援してくれる開拓者…みんながいて初めて今日のAZKiが存在する。

これはアンコールの合間でのMCの中でAZKiちゃんが語った言葉の一部です。彼女が表立って語ることがあるまでは、あの場で語った全てを私の言葉で言い表すのは難しいし野暮なので一部だけ。
それでも彼女が自分の存在、活動、思いについて打ち明けてくれたことは本当に嬉しく感じました。そしてここまでAZKiちゃんとAZKiチームの皆さんが歩み続けてきたこと。AZKiちゃんと、ここまでAZKiちゃんを応援し続けてきたすべての人に改めて感謝の言葉を述べたいです。ありがとう!
彼女はたしかにエンタスに降り立ち、そしてそこで間違いなく沢山の人を巻き込んで成長し、新たなステージへ向けて飛び立とうとしています。本当に素晴らしいシーンだと思うし、後々まで語られるべき瞬間だと感じました。

エンタスを飛び立って、エンタスの代表として新しい世界に打って出る。開拓は続く。
めちゃくちゃ応援し甲斐があるじゃないですか。そしてたまには実家に返ってきて楽しませてください。これからも対戦よろしくお願いします。

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AZKiとは

「AZKi(あずき)」はカバー株式会社の運営するバーチャルタレント事務所「ホロライブ」に所属するアーティスト・バーチャルYouTuberである。
2018年11月より活動を開始し、YouTubeにおいては「歌ってみた」や自身のオリジナル楽曲動画の投稿、生放送や他のVtuberとのコラボ企画などの活動をしている。
また、デビュー直後に「オリジナル楽曲8ヶ月連続リリース」企画を打ち出し、2019年8月ですべての楽曲が配信済みである。
バーチャルの身でありながらAR・VR技術を活用した現実世界でのライブイベントも精力的に参加・開催して(今回の「レペゼンエンタス」がAZKi単独ライブの3回目である)おり、バーチャル・リアル問わずアーティストやバーチャルYouTuberをゲストに招きトークを行う「AZラジ(あずらじ)」など様々な新しい取り組みも行っている。また、2019年11月には新規オリジナル楽曲13曲を収録したアルバム「without U」の発売も控えている。


AZKi
Twitter   https://twitter.com/AZKi_VDiVA

YouTube  https://www.youtube.com/channel/UC0TXe_LYZ4scaW2XMyi5_kw


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