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属人性を解放し幸福度高い働き方を、を具体的事例と共に検証してみる

我々は、働くという事を真剣に考え直す必要があると思う。時代が大きく変わる時、当然ながら、働き方も大きく変わってきた。
変えていくもの・変えてはいけないものをきちんと再考しておかないと、時代の波に飲み込まれていってしまう。

とはいえ、抽象的は議論だけでは距離が遠くイメージできない人も多いだろう。今回は具体例を出して考えてみたいと思う。


スターバックスを例に挙げてみよう。

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スターバックスは、上の画像のような手動式エスプレッソマシンから、下の画像のような全自動エスプレッソマシンに切り替えた。ほぼ全店舗でだ。

下のエスプレッソマシン、マストレーナというメーカーのマシンなのだが、高度に自動化された全自動エスプレッソマシンなのです。

1.豆をひいて粉にする
2.粉を詰める
3.粉をならす(タンピング)
4.機械のお湯を一度空出しする
5.作成したハンドルをセット
6.抽出

この工程をボタン1つで行ってくれるのだ。2008年ごろから、このマストレーナという全自動エスプレッソマシンにどんどん切り替えを行っているそうです。

【メリット】
・全自動なので初心者でもエスプレッソが淹れられる
・手動式エスプレッソマシンに比べて提供時間が早い(約半分の時間)
・作業に集中しなくて良い分お客様との会話を楽しめる(コネクト)

【デメリット】
・バリスタとしての経験値が積み上がらない
・職人が淹れるようなクオリティは出ない?

雑な言い方になりますが、味やコーヒーそのものの価値よりも、スタッフ(スタバではパートナーと呼ぶ)がお客様と会話を楽しむほうが良い。という経営判断をした。と言えます。


飲食店を経営されている方が陥る罠として、美味しいものを提供すればお店は繁盛する。というものがあると思います。

美味しいものを提供するのは十分条件であって、必要条件ではないのです。

そこそこ美味しいのであれば、他でバリューを付けたほうが良い。スターバックスの場合、それがカップに施すお絵かきであったり、ちょっとしたスタッフとの会話だったりします。

飲食店で楽しいのは、スタッフさんとゆるく繋がっている事じゃないでしょうか?

ここをきちんと再考したうえで、時代の変化に対応すると良いのではないでしょうか?


飲食店であれば料理そのもの
洋服屋さんであれば取り扱う洋服そのもの
美容室であれば髪型そのもの
製造業であれば製品の出来上がり具合
ハウスメーカーであれば家そのもの
清掃業であれば仕上がり具合
医者であれば治療方法
税理士であれば申告書そのもの

ここでは他との違いは分かりにくいです。ここに注力しすぎると、いわゆる自己満足となってしまいます。(もちろん手を抜けとは言っていません)


鍵となるものは、属人性であると言えるでしょう。

人と人の間に幸せはあると思っています。

お客様の幸せを想い、そこに寄り添っていくような働き方。スターバックスであれば、それをマシンの自動化をする事でメッセージとして発信している訳です。

アパレルブランドのパタゴニアも、緊急事態宣言の発令に伴い、直営店全店舗を完全予約制としました。アパレルで完全予約制とはかなり大胆な策に見えます。しかし、そこにはスタッフに対する明確なメッセージが感じられる。とても素敵だと思います。


幸福度高い働き方
是非Re Designしてみてください。

ではまた!

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