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深呼吸。仕切り直し_博論日記(2024/01/07)

2024年3月31日の学位論文提出(目標)まで、あと82日(この目標については二転三転中)。

新年が明けて7日たった。エンジンがかからない。どこか落ち着かない気持ちで日常が空転し続けている。

1月3日はバイト初めで、そのあと相方と上賀茂神社に初詣に行った。上賀茂神社を選んだポイントは、①人混みを避けることができる、②散歩を楽しめるの2点だったが、大正解だった。混雑はしていたが人いきれで疲れるほどでもなく、境内の端にある八嶋龍神や双葉姫稲荷神社の方へ歩く道すがら、ならの小川のせせらぎを楽しんだり、苔やシダ植物が生えた古木を観察したりと楽しかった。

というわけで、3日はよかったのだが、4、5、6日はうまくいかなかった。まず朝起きられない。それを引きずって切り替えられないのでコーヒを淹れられない。お味噌汁を作れない。外出しないので過食に伴う浪費は抑えられているものの過食自体は止められず、家の買い置きお菓子を過食。極めつけはお風呂に入れない。
だいじにしていた、日常の骨組みが揺らいでしまった。

そんな状態でふわふわと過ごしていたからだろう。今朝、自分でも「なぜに?」という失敗をやらかしてしまった。
というのも、履歴書を郵送するためゆうゆう窓口を訪れたのだが、簡易書留の支払いも終わり、窓口を離れたその瞬間。突如頭が猛スピードで働き「あれ、履歴書1枚だけを封筒に入れて出してしまったけど、とても失礼なことなのではないか。それが許されるのは手渡しの場合だけなのでは?」と、まるでマンガの効果音が「ピシャーン!!!」と鳴ったがごとく、気がついた。
慌ててスマホでそのあたりのことを検索したところ「履歴書を郵送する場合、必ずしも送り状を付けなくてはいけないというわけではないが、マナーとして送り状を付ける方が望ましい」というようなことが書かれていた。
あれよあれよという間に不安はピークに達し、支払いが終わったばかりの封筒を慌てて手元に返してもらった。つまり、払い戻しをしてもらうことになってしまった。職員さんに無駄骨を折らせてしまい、申し訳なさと情けなさに身の置きどころがなかった。なんで封筒が手元を離れるまで思いつかなかったんだろう。完全にボケている。

実はこの履歴書、昨晩急遽、爆速で作成したもので、事の発端は正月休みに家族と過ごすなかで「自立せねば」の思いを強くしたことだった。 一昨日、ネットで職探しをしていてたまたまよい求人を見つけ、募集要項の「適任者を見つけ次第、〆切を待たず採用する」との文言に焦り、大急ぎで履歴書を買いに行って一気呵成に書いた。思い返せば、ずっと気持ちが急いていた。

ふわふわ、ばたばた、細かなところまで考えが及んでいない。ミスが散発している。
全然、いま注力すべきことに集中できていない(論文はいったいどこへいってしまったのか)。

落ち着け。

こういう時はどうすればよいのだっけ。

バイト終わりにできることは、散歩だ。
散歩して整えて、元気になったら家に帰って、お味噌汁を作ろう。お風呂だって入るのだ。

写真家の幡野広志さんが『うまくてダメな写真とヘタだけどいい写真』を出版なさってから、一度挫折した(普段から荷物が多すぎてカメラを構えにくい)けどやっぱりスマホではなくカメラで写真を撮りたいと考えていた。

今朝バイトに行く前、コーヒーも淹れられなかったしお味噌汁も作れなかったけれど、なんとかカメラを持ち出すことができた。ゆうゆう窓口でやらかし逃げるように外に飛び出したが、でも外に出てみればよいお天気。
「これは仕切り直しということやわ」というわけで、呼吸を整え、カメラを取り出し歩き始めた。

今週のnoteはその散歩の写真を紹介する回にしようと思う。

こもれび書店

御所西のこもれび書店のイベント「オアシスと砂漠の国のクリスマス? ー中央アジア、ウズベキスタンの街角からー」(by 帯谷知可先生)に空きがあったので、飛び入り参加してきた。

今日1月7日はウズベキスタンのクリスマスの日、ということで
こもれび書店はウズベキスタン・デー
ウズベキスタンの焼き菓子・パフラヴァ

今日はよく晴れていて、歩いていて気持ちがよかった。こもれび書店では、思いがけず、ウズベキスタンのクリスマスについて学ぶこともできた(学びの備忘録は下記に少しまとめておく)。よい一日になった。

明日からまた、やってみる。その繰り返しだ。よし。

<To Do>
・投稿論文1:修正(1月31日〆切 )
・投稿論文2:修正(1月31日〆切)
・システマティック・レビュー:二次チェック中
・博論本文:
 3月31日?(予備審査委員会立ち上げ願い)
  5月予備審査?
  7月口頭試問?

イベント備忘録
■ウズベキスタンの概要
・首都:タシュケント
・二重内陸国(内陸国であり、かつどの隣国もやはり海と接していない)
・人口:約3,680万人
・マジョリティの民族:定住系のウズベク人
・宗教:9割がムスリム(スンナ派)… 熱心さには差がある
       ソ連時代に脱宗教化が進められたり、ゴルバチョフのペレストロイカがあったり、イスラム復興があったり、様々な変遷がある
・文化の特徴:層状に折り重なっている

■ウズベキスタンのクリスマス
・ロシア正教はユリウス暦を採用。ユリウス暦=西暦+13日 
・つまり、クリスマスはユリウス暦では1月7日に相当する
 したがって、クリスマスは新年を祝う意味合いが強い(「メリークリスマス」とは言わず「新年おめでとう」となる)
・ウズベキスタンのクリスマスに登場する2大モチーフ
 「もみの木」… ヨールカと呼ばれる
 「サンタ(に見えるもの)」… ヂェト・マロース ※スラヴ民話の登場人物。もともとは必ずしも善なるものではなかった。孫娘のスニェグローチカもよく登場する。

■1930年代のスターリン政権時代
1935年に「子どものためのお祭りが必要」との記事が大手新聞『プラウダ紙』に掲載される
→ 西洋のサンタクロースとスラヴ民話の登場人物であるヂェト・マロースが融合
→ 善をなすキャラクターとしてのヂェト・マロースが生成される
→ ソ連のすみずみまで、おそらく学校行事(劇など)を通じてヂェト・マロースやヨールカが浸透する
ex) 写真「初めてのヨールカ」
  ※ 写真に映る子どもたちが「慈愛溢れる父親スターリン」というような内容の文章を掲げている
 [撮影場所:ウズベク共和国ナマンガ市(※地方部)、
  撮影年:1936、
  出所:ディレッタントによる写真アーカイブ]

⇨政治的にヂェト・マロースやヨールカといったコンテンツをもちいて「子どものためのお祭り」(子どもたち自身が劇をしたり、あるいは広場で催し物をして屋台が出るなどのイベント等)を実行することが決定され、それがすみやかにソ連のすみずみまで広がった。それは敬虔なムスリムが暮らす地域であろうと関係なく、主に学校教育を通じて広がった可能性が高い。

■ウズベキスタンを知るのによい題材
・映画「UFO少年アブドラジャン」1991.
・小松久男『革命の中央アジア あるジャディードの肖像』東京大学出版会. 1996.

■ウズベク料理
ノン(パン)、羊肉のピラフ、ラグマン(麺)、羊肉の串焼き、ドルマ(パプリカやブドウの葉で挽肉・お米・玉ねぎを巻く)など(たくさん紹介があったがメモしきれず)。中央アジア料理の中でもウズベク料理はおいしいと評判のこと。
ただし、油(時には羊の脂)をたっぷり使うため、胃もたれに注意した方がよいらしい。
フルーツも大変美味しく、日本のりんごの品種「ふじ」の導入もなされているとのこと。

イベント中にとったメモから抜粋(間違いがある可能性有り)



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