おとなになること、変わること 〜ナルニアに行けなくなったスーザンを思って
わたしは児童文学や絵本が好きだ。トップ画はスウェーデンの作家・アストリッド・リンドグレーンの『やかまし村の子どもたち』の表紙だが、これはわたしの大好きな『やかまし村シリーズ』の1冊目だ。7歳の女の子、リーサの視点で、3軒からなる小さなやかまし村の日常が生き生きと描かれている。スウェーデンの暮らしの様子(しかも1947年刊行なので時代的にも隔たりがある)は日本のわたしの生活とはまったく異なっていたが、子どもたちの心の動きはとてもよく理解できて、すんなりとなじんだ。リーサの7歳の