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虚なアウトプット

Qiita(ソフトウェアエンジニアが知見を共有・公開するプラットフォーム)に「もっとQiitaにアウトプットしよう!」って記事が公開されていた。

大学生の頃は自分も、この記事の投稿主のように「技術ブログをもっと書いてアウトプットしよう!」ってモチベーションで、はてなブログに毎週記事を書いていた時期があった。
それはもうやめている。

社会人になり、日中記事を書く時間が取れなくなったとか、仕事のNDAに関わるような技術しか学んでいなくて、書くネタが無くなったとか、いろんな理由があるが、一番大きいのは、
「技術ブログばっか書いて、何も作れないプログラマにはなりたくないな」
って思うようになったから。

技術ブログを毎日のように書いている人は、SNSでの知名度が高く目立ちやすい。学生の頃の私は、そういう存在に憧れていた。
しかし、そんな方々が書いた記事を1つ1つ精査すると、そこらの入門本に毛が生えた程度のことしか書いていなかったりする。

「代理満足」「代償行動」という言葉がある。満たされない欲求を、代わりとなる行動で満足させることを指すらしい。
技術ブログを書くことは「代理満足」になりやすい。
プログラマの本分は、問題解決だ。ゲームプログラマであれば、ゲームを作ることこそが働く目的だ。そして、それを達成するには、果てしない時間がかかる。
そのための時間を削って、自己顕示欲を満たすために技術ブログを書いているのは、間違っているんじゃないか。

社会に出て、そういう虚なアウトプットをしている人を見分けられるようになった。

時々、仕事は人の何倍も働いているのに、技術ブログも毎日のように書く化け物がいるんだけどね……そうなりたいものだが、なかなか。


参考

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