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レコメンドシステムに支配されないために 2024/07/20

お久しぶりです。noteの投稿は約一週間ぶり。
先週の三連休から『Stardew Valley』(スタバレ)沼が悪化し、ずっと遊び倒してました。一週間のプレイ時間は50時間以上。やりすぎた……ここ数日は流石にマズイと、遊んでも1日1~2時間くらいに収めるようにしている。それでも、スタバレにハマって抜けてしまったnoteを書く習慣が取り戻せず、投稿がこんなに空いてしまった。

現在の農場。柵直さなきゃ。

今は2年目の夏。バンドルを集め終わって、オベリスク建設のための資材稼ぎに勤しみ中。忙しい都会暮らしに疲れた主人公がゆっくり田舎の農場を経営する、というゲーム内設定のはずなのに、どれだけ遊んでもやることが尽きない。主人公、メッチャ忙しいじゃん……
せっかくなので、このセーブデータで「パーフェクション」(ゲーム内コンテンツのコンプリート)を目指すつもり。さて、あとどれくらい遊べば達成できるかな……?


昨日、通勤中の電車内で、取引先とのゴルフ・会食の予定を組むメールを打つサラリーマンを見かけた(偶然メールの本文が見えてしまった)。広告業界や営業職の世界では、今もゴルフ接待なんて昭和的な風習が残っているんだな。平プログラマとして働く自分からは、見えない世界だ。都会の電車内には、様々な人模様が広がっている。
社会に出ておよそ5年(もう5年も経ったの!?)、未だビジネスの場で取引先と会食、なんてイベントに遭遇したことがない。同僚との懇親目的の飲み会まで。ビジネス会食、楽しいんだろうか?楽しくてやっている人もいるんだろうな。そういう人らと、分かり合える気がしない。とはいえ、会食に駆り出される営業や上司が引っ張ってくる予算で飯を食わせてもらっているわけで。頭が上がらない思い。私は一生そういう役回りはできる気がしないけど。


陰謀論にハマる大人について考察した記事に、このようなコメントがついていた。

昔、他人のタイムラインにはどういうツイートが流れているか見ることができるサービスがあった。そのサービスを使っていた時に得た、人によってこんなにも見える世界が違うのかという気づきがインターネットとの付き合い方を変えてくれた。

そんな面白いサービスがあったのか。ぜひ使ってみたかった。おのれイーロンマスク……

現実でも、職種や交友関係によって、同じ場所に住んでいても世界の見え方はまるで違ってくる。まして、見る情報を自ら取捨選択できるSNSは、より顕著だろう。
例えば私の場合。今Twitterを開いたら流れてきたのは以下のようなツイート。

  • 遊んでいるカードゲームの最新情報

  • プログラミングに関する話題

  • ゲーム/アニメのファンアート

  • フォロワーの日常ツイート
    こんなところ。
    しかし人によっては、

  • 政治の話題

  • 人の愚痴・悪口

  • エロ画像

などなど……同じ時間同じTwitterを見ているにも関わらず、全く異なるモノが見えている人もいるのだろう。
特にタチが悪いのは「おすすめ」タイムライン。これには沢山リツイートされた、刺激的で尖ったツイートばかりが流れてくる。そうした尖ったツイートに反応してしまうと、Twitterが学習し、「じゃあこんな尖ったツイートも好きだよね?」「この人のツイートも刺激的で面白いよ!」と、より偏った情報ばかりを薦めてくるようになる。たまったもんじゃない。
偏った情報ばかり浴び続けていると、いずれ自分も偏ってゆき、「フィルターバブル」と言われる状態に陥ってしまう。しかも、そのことに自分で気付き抜け出すのは難しい。その果てが、この間の東京都知事選で明らかになった政治的主張の異なる人の間にある分断だったのではなかろうか。

今のインターネット・スマートフォンには、ありとあらゆるサービスにレコメンドシステムが導入されている。
レコメンドシステムとは、収集したユーザーの行動履歴を決められたアルゴリズムで解析し、各ユーザーに合わせた商品などを表示・提案するもの。情報過多の時代、生き残りのために自分の商品・サービスを使ってくれそうな人に多く情報を届けるために、サービス提供者がこぞってレコメンドシステムを導入するのは自然な流れだろう。
かつては、自分が買ったことのある商品をもう一度広告に出すくらいしかできなかった。今はどうだ、気味が悪くなるほど、高い精度で欲しい商品の広告が流れることが増えてきた。監視・収集できるデータ数が増え、アルゴリズムの精度が高まったからだろう。広告が人の行動を支配する時代は既に来ている。

レコメンドシステムに基づいて表示される広告が溢れる今こそ、 枠に囚われない「ノンセクション」な情報を大事にしたいと思う。「ノンセクション」に触れることで、自分の見る世界の枠を拡張できる。そうすれば、自分が世間一般から、どの方向に、どれだけ偏っているか客観視できるようになるのではなかろうか。
先日「無目的なインプットは大事」といった記事が話題になっていたが、私はもっと踏み込んで、こう言い換えたい。

レコメンドシステムが薦めることのない、ノンセクションで無意味なインプットが大事

私は、「ノンセクション」な情報を大事にするために、以下のようなことを実践している。

  • 自分と属性の違う人が薦めた本を読む

  • 本屋の奥まった場所を眺め、目があった本を買う

  • 面白いnoteを見つけたら、そのページから2クリックでいけるページも読む(そのページから直接飛べる記事は避ける)

  • ラジオをつけっぱなしにする(好きな番組の前後で放送されている番組も聞いてみる)

  • ブラウザの拡張機能を使い、Twitterの「おすすめ」タイムラインを消す

  • ブラウザの拡張機能を使い、Youtubeトップ画面のレコメンドを消す

インターネットを使う現代人が、広告やレコメンドに人生をコントロールされないようにするのは難しい。だから、「ノンセクション」な情報を摂取して、自分が広告やレコメンドに影響を受けていることに自覚しやすくする環境を作るのはどうだろう、という提案でした。以上。

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