見出し画像

京都暮らしと庭いじり~砂利と芝~


去年の晩夏、京都の庭付きの借家に引っ越して来ました。
休眠状態の庭が変化してゆく過程を綴っていきます。


9月下旬。来月から消費税が値上がりする。
今月中に砂利を買っておきたい。
庭は長細くて、8畳くらいの広さ。
お隣さんの倉庫と隣接しているので、そこに砂利を敷く予定。
(挨拶しに行ったら気難しそうな人だったので、安全地帯を設置しとく作戦)

自転車で近くのホームセンターへ。途中、ナス畑を見つけてうっとり。
店先の砂利コーナーをチェック。
いろんな種類があるけど、グレーのリーズナブルなものでよろし。
18kgの砂利を3袋購入。防草シートも購入。

砂利を自転車の荷台に2袋、前のカゴに1袋乗せたものの、重すぎてグラグラ。不自由〜!
妖怪・子泣き爺に取り憑かれたような衝撃。
50m先の薬局前で横転。トホホ。。。
立て直していると、知らないおばちゃんが「大丈夫?」と声をかけてくれた。
京都の人、やさしいなあ。

薬局で買い物をして、表に砂利をしばし置かせてもらえるようお願いする。
「どうぞ。無くなっても責任持てませんけど。」とお姉さん。
ありがたや。

砂利を1袋残して、再出発。
学生時代から、男子を後ろに乗せて自転車を走らせていたので、
砂利3袋(54kg)行けると思ったんだけどなあ。甘かった。

汗だくで帰宅&水分補給。ふ〜〜〜。
薬屋に戻って、砂利の袋をピックアップ。もう1袋、買って帰ろ。
地道な作業、嫌いじゃない。
居心地のいい庭を想うと、アドレナリン出てくる~!


次の日も自転車でホームセンターへ。
昨日、砂利を4袋買ったので、あと3袋買えば足りるはず。
まずは2袋購入して家まで運ぶ。慣れてきた。
イメージは東南アジアの、荷物をいっぱい乗せて、颯爽と走っているスクーターのお兄さんたち。
私は自転車なので、橋と踏切の坂がキツい。
道いっぱいの観光客に当たらないよう、ベルを鳴らしつつ慎重に進む。

家で水分補給、塩タブレットを舐めつつ、再びホームセンターへ。
あと1袋なので余裕。

ふと、目に入ったのは芝のまとめ売り。
35cm×25cmの長方形の芝が、8枚入りで格安で手に入る。
来年の春、緑の芝に寝転がって本を読んでいる自分を想像。ムフ。
2束購入。

自転車の荷台に砂利を1袋、前のカゴに芝を2束入れて出発。
道の段差でガタつくと、芝の土が落ちる。ウオッ!目に入った。
しばし片目で運転。

そういえば、小学生の頃。
自転車漕いでたら、コバエの大群に遭遇。
片目にコバエが入ってきて、イテテと顔をしかめたら、
もう片方の目にも入ってきて、一瞬両目を閉じたまま前進した時の感覚を思い出した。
瞼の毛細血管が迫ってきつつ、ペダルを漕いでいる。
大ピンチなのに、妙な浮遊感。

異物が入ってくると、涙が洗い流してくれる。
残暑厳しい京都の午後、片目から涙を流しながら、ペダルを漕ぎ続ける。

踏切の坂道で止まっていると、観光客がカゴの芝をじっと見ている。
どうぞご覧になってください。日本に来てくれて、ありがとう。
と、心の中でつぶやく。

無事帰宅。達成感!
砂利はピラミッド型に積み上げ、芝にお水をあげてっと。


結局、次の日もホームセンターへ芝を買いに行った。(合計8束)
来年の春、芝生でゴロゴロしたいから。ムフフ。

月末は、庭を掘り起こすぞ。いよいよ。
大阪から友人が手伝いに来てくれる。楽しみ~。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?