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2018年5月の記事一覧

ギブする話

最近の私といえば、「オトナになるとはなんであるか」、そんなことしか考えられないような、すっかりコドモ脳になってしまっている。 憧れるほどに理解からは遠くなることと同義で、オトナにならんとすればするほど、コドモであることから抜け出せなくなるのだ。 そんなコドモな私も、6月からパンの修行に行く。 これまでは、発酵デザイナー書生という世界に1つしかない肩書きの書生であるから、それもまたオンリーワンであったが、そのラベルを脱ぎ捨てねばいけない。 パンの修行先は、「発酵兄妹」

~美味しさをデザインする~

美味しいとは一体何なんだろう?料理を作るうえで絶対に必要なそれは、あまりに抽象的で表現しにくいもの。食べ手の趣味趣向で幅広く変化し、国籍や生まれ育った環境でも変わる。しかし世界中の人を魅了する特別な料理人が世界には存在するし、いくら払ってでも食べたいと思う人はいる。 そんな不確定で曖昧な『美味しさ』とは一体何なんだろうか。僕が十数年料理を続けてきた中で感じる事や思う事を考察していこうと思う。 そもそも美味しさとは何で作られるのか。日本人なら先ず『旨味』と答えるのではないだ

"つながり"の時代、「おめでとう」の境界線

「お誕生日おめでとう」 この、たった一言の挨拶が、昔よりも簡単にできなくなってしまったのは私だけではないはずだ。 ✳︎ 中学生の頃、よく学校の友達の誕生日を聞いて回って、ひとりひとりの日付を覚えていた。人の名前や誕生日を覚えるのはあまり得意ではなかったけど、当時所属していた部活のメンバーの誕生日くらいは、顔を見れば日付がポッと出てくるようにはなっていた。 誰かが誕生日を迎えると、周囲の友達はお祝いをした。いつもより凝った手紙を書いたり、デコレーション・メールを送ったり

外国語で人格を分厚くする

われわれは、「他者の声」を追体験できる。 「彼女は結婚を承諾してくれた」 という文を少し変えて、 「彼女は結婚してもいいと言った」 とすると、彼女の声が形をあらわしてくる。 「すると彼女は『結婚してもいいわ』と言った」 とすれば、彼女の声はいっそう直接的にあらわれる。 英語でも同様で、 She accepted my proposal. という言葉から彼女の声を取り出して、 She said to me, "OK, I accept your propos