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小説

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読後感想です。ネタバレはありません。ただ、僕が感じるまま、徒然書きました。少しニッチなところにも触れています。次の読書の参考になれば嬉しいし、読んだことある人なら、コメントなんか…
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#読書感想文

男と云う男は、皆なお前の肥料になるのだ【読後感想】『刺青』谷崎潤一郎

前の記事でも書いたが、また書きたくなったところに、語りたい小説に出会った。ということで久…

青村春文
7日前
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【読後感想】第55回新潮新人賞『海を覗く』伊良刹那。芥川賞、本命!

明日? くらいだと思う。2023下期、芥川賞候補作が発表される。1点張りしよう。オールインだ…

青村春文
6か月前
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ホールデンがスタンド・バイ・ミー【読後感想】乗代雄介『それは誠』

サムネかタイトルのとおりだよ。『それは誠』は、2つの足し算だった。 本作はホールデン・コ…

青村春文
7か月前
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私にとって、時間は手に取れる物理的な塊のようなものとしてある【読後感想】上田岳弘…

注釈)前段はその1、太陽編と同じ。なので、記憶に新しければ読み飛ばして頂いて結構。もちろ…

青村春文
9か月前
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人類の第2形態とは?【読後感想】上田岳弘『太陽・惑星』その1、太陽編

2014年  ヤバイ本  純文学  90点  6.5h 本書は、『太陽』と『惑星』の2つを収録…

青村春文
9か月前
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もったいない。バカじゃないのか。抱かれればいいのに。いい男に【読後感想】千葉雅也…

2019年  シビレル本  純文学  80点  3.5h 『私の恋人』に近い。そんな感想が浮か…

青村春文
10か月前
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あみ子だった。この比喩はそうそう書けないよね。さすが、世界観!【読後感想】尾崎世界観『母影』

2021年  考える本  純文学  70点  2.0h 率直に言えば、苦手な部類だった。もう、これ系は『こちらあみ子』でお腹いっぱいなんです。なんか、嫌なんだよな~ って、要はね、 僕は期待していた。というのは、彼のデビュー作『祐介』は90点だった。あれは、ほんとによかった。えらい面白くって続けて2回読んだ。その時のコメントはこうだ。 コメント①:ゴリゴリのガチ勢やった。エモい! 痛くて切なくて、たまらん。台詞が巧い。比喩がとてもよし。バンドマンにしか書けないことがあ

この美学、理解されないかもしれない。ようは三島なんだ。お年寄りに、とくに頑固じじ…

突然だが、三島由紀夫は『仮面の告白』『潮騒』『金閣寺』の3点しか読んでいない。積本として…

青村春文
10か月前
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これが、俺の「本能寺」【読後感想】✗北野武『首』

11月23日公開。北野武監督作品、映画『首』の原作本。原作本があることは知らなかった。そう言…

青村春文
10か月前
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祝 芥川賞! これぞ、覚悟小説!【読後感想】市川沙央『ハンチバック』

受賞から1週間もたってしまった。たった1時間半なのだが、なかなか再読する機会がとれなかっ…

青村春文
10か月前
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1/500、全部好き。必要なことしか書かれていない。僕の宝だ【読後感想】村上春樹『風…

小説は、だいたい500冊くらいしかまだ読んでいない。たぶん半分くらいは純文学だ。僕が読ん…

青村春文
11か月前
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「そんな色ってあるの?」とか寒い質問でもしてみるかww【読後感想】村上龍『限りな…

記憶では90点だった。でも、再読して、80点にした。75点でもいいと思った。ひとつの時代…

青村春文
11か月前
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福生は地獄だった【読後感想】村上龍『ユーチューバー』

「福生」と聞いて、『限りなく透明に近いブルー』を思い出さないわけにはいかない。次は、『限…

青村春文
11か月前
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【読後感想】市川沙央『ハンチバック』2回目!

ベタなデザインかもしれないけれど、カッコいいサムネができた(と思っている。どう? どうかな? 汗)。とりあえず僕は満足だ♪♪ ハンチバック2 なんか、 アウトレイジ2 みたいだねww 今から市川沙央『ハンチバック』の2回目の読後感想をここに記す。1回目の記事も貼っておく。本作は、芥川賞候補作だ。僕は、獲ると思っている。 そう、この記事は ↓ ありがたいことに、僕の記事の中ではひと際多くのビュー数を稼いでいる。小説・自己紹介の次に書いた、はじめての記事だ。さらっと書いたが