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【映画録】殺人の追憶/監督:ポン・ジュノ

昨日観た映画について書こうと思います。

これは実際に起きた華城連続殺人事件という韓国の連続殺人事件をもとに作られたサスペンス映画です。

どんな事件か詳しくは知らないが実際に起きた事件をもとにしている、という薄い前知識しかないまま観始めたのですが、正直ここまで凄惨な事件だと思っていませんでした。

実際の事件がとてもむごたらしい事件だったので、この映画を面白いと表現するのが憚られるのですが、フィクション作品として、最後まで手に汗握りながら引き込まれてしまう映画でした。

人に勧められる映画かというと、正直痛々しい辛いシーンが多いため、あまりおすすめはできません。特に女性には。目を背けてしまうシーンも沢山ありました。私はこの映画を夜に一人で観るのは怖くて無理です。


--------------ここからネタバレになるので、今後絶対観ないという方や、観終わった方のみ読んでいただけたらと思います。--------------










映画のラストは、犯人がわかっていながらも逮捕できないというもどかしさの残る終わり方でした。ソ・テユン刑事が犯人をボッコボコにして鉄拳制裁を加えていましたが…あんなものでは被害者の無念は晴れないですよね…実際の事件の被害者のことを考えると、胸が締めつけられる思いです。

ただ、ひとつだけ救いがありました。

映画が作られた当初(2003年)時点では、この事件は未解決だったのですが、なんと2019年に犯人が判明したそうです。しかもその犯人は別の罪で無期懲役判決を受けており、現在も刑務所に収監されているとのこと。別の事件も卑劣な、酷いものでした。

以前は韓国でも殺人事件に時効があったとのことで、時効が成立したため、もうこの連続殺人事件の罪で犯人を裁くことはできないのですが、犯人が判明し、なおかつ別の罪で無期懲役となっていて、恐らく一生獄中から出てこられないだろうということが分かり、ほんの少しだけ救われた気持ちです。(個人的には被害者の方々が受けたよりももっと辛い残虐刑に処すべきと思ってしまいますが)

人の人生を奪っておいて、自分はのうのうと生き延びているなんて許せませんからね。

韓国の実際の事件をもとにした映画で『暗数殺人/監督:キム・テギュン』という作品を過去に観ましたが、こちらもハラハラする展開に息苦しさを感じながらも引き込まれる映画でした。

同じような連続殺人事件を題材にした映画だと、漫画が原作の『ヒメアノ~ル』がトラウマ級に恐ろしかったです。

ヒメアノ~ルはグロい場面、吐き気を催す場面、恐ろしさに震え上がる場面が盛り沢山のトラウマ映画なのですが、個人的に一人暮らしの女性に観てほしいと思います、、何故かというと、危機意識を持ってほしいから……自分の身を守れるのは、自分だけなので…。(でもスプラッタや暴力的なシーンが苦手な方はやめときましょう。私も観るの辛かったです、、)

私は一度終電後の深夜、人気のない道で知らない男の人に話しかけられて死ぬほど恐怖を感じたということがあったので、それ以来絶対に深夜歩かず、タクシーや深夜バスで家の近くまで帰るようにしました。人は恐怖を感じると、とっさに大きな声なんて出せません。足もがくがく震えました。

幸い私は何もされず無事でしたが、女性のみなさん……まず深夜に出歩くのはやめましょう。そして夜イヤホンをつけたまま歩くのもやめましょう。背後に気を付けながら帰る癖をつけましょう。防犯ブザーを常に持ち歩きましょう、、私からのお願いです。。

こういう映画は観終わった後ぐったりします。(なぜ観た)

次は明るい気持ちになれる映画を探しますね。

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