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ドイツ暮らしと身近な自然

Hallo!

ドイツ暮らしと身近な自然をテーマにした記事は以前にも何度か書いたことがある気がするけれど、帰国を前にした今、もう一度書いておくことにする。

今住んでいる街は、都会だ。
都会の自然というと、ニューヨークのセントラルパークや、ロンドンのハイドパークのような市民の憩いの場がイメージされるかもしれないけれど(どちらも行ったことないけれど)、そういう街のオアシスの巨大な公園の中の自然の話ではなく、もっと身近なものの話だ。
今私が住んでいるのは、郊外の団地の中なので、その中の自然の話をしたい。

団地というと、日本にもあるし、私は日本の団地にも住んだことがある。
でも、こちらの団地は、建物そのものの大きさも日本のいわゆる団地サイズよりは大きいし、経っている場所の敷地も全体的に広々していると思う。
母にこちらの団地の窓から見える景色を見せた時、「家の前は公園なの?」と言われた。
たしかに、日本の密集した住宅街の中にある小さな公園は、我が家の入っている建物とその隣の建物の間を隔てる緑地(?)よりはせまいものもあるので、公園と呼びたくなる気持ちもわかる。

公園といえば、そういえばこちらの公園って、全然整備されていない森のような場所であることも多いのだけど、あんなところ夜は絶対に歩けないだろうなぁ。昼間でも一人だったら絶対迷子になりそう。


こちらでそんな自宅の窓から見えるものでまず感動してしまったのが、野生のリスだ。まさか都会の家の窓から野生の動物が見られるとは思わなかった。
ヨーロッパの公園には野生のリスがいるらしいと聞いたことはあったけれど、まさか自宅の窓、しかもただの団地の窓から見えるとは想定していなかったらかなりうれしかった。
できれば最後にもう一度見たいと、ちょくちょく窓から木の周りの様子をうかがっているのだけど、残りの日数を考えると望みは薄いだろうなぁ。

そして、最近はしなくなったけれど、以前はご近所の散歩道にある果実やらを取って食べることもあった。
田舎育ちの私は、学校の登下校の道にある桑の実などなどを食べたりなんてこともしてきたので、そういうのをするのも楽しかった。大人なので、さすがに一人では恥ずかしくてできなかったけど。


あとは、こちらの人たちはみんな、いわゆるクラインガルテンを持っている気がする。
ただ、日本でイメージしていたものと違って、もっとしっかりした家が一緒にあったりするので、十分メインの家として使用できるのでは?と私には思えてしまうレベル。
実際義母夫婦は、もともとクラインガルテンだったところをメインの家にしてしまった。
クラインガルテンは、義母のように市内に持っている人もいれば、義父のようにもっとアウトドアな立地にある人もある。義父のクラインガルテンはもはやガルテン(庭)ではないけれど、これはこれで自然の中で暮らせて面白いかもしれない。


日本に帰ったら、どこで暮らすかはまだはっきりとは決まっていないけれど、公共交通機関だけで生活できる場所に落ち着きたいと思っている。
そしてそういう場所でここほど身近に自然を感じることはできないだろうなぁ。







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