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東京の中野という街。

#この街がすき  というタグを見て、すぐさま浮かんだ【中野】という街。

多少個人情報が載りますが、極力抑えるようがんばります。


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ここは第2の、いや、第3の故郷。

東京で初めて住んだ街で、今も尚ギリギリ住む街。

初めて東京に来たのは修学旅行で【東京】の個人的なイメージは、きらびやかな高層ビル群やスクランブル交差点ではなく、電車の窓から見えた、満員電車の中のサラリーマンのように肩寄せ合って立ち並ぶ、時間が止まったような古い家々だった。

隣同士が近すぎて、幼馴染が窓越しに話したり行き来したりできるくらいの近さ。これが東京に対する私の印象だった。

中野の繁華街は私のそんな記憶を彷彿とさせる、肩寄せ合ったお店が立ち並ぶ街並みだった。とても【東京】を感じた。すぐに好きになった。

いろんなお店に通うようになり、中野に住む人や中野に来る人、様々な人に出逢った。どの人もキャラクターが強く、温かい懐の広い人が多い。店員さんもお客さんも職や年齢関係なく歓迎してくれる。

仲はいいけど何をしているか知らない、名前も知らない、そんなのは日常茶飯事。一人、飲みに行った先で常連さんに逢う。「おぉ!」と言ってそこから色んな話が始まる。待ち合わせをするのがすごくすごく苦手な私には丁度いい距離感で『今日は誰と飲む』ではなく『今日は誰が居るかな。あ、この人が居た』というのが毎回とてもワクワクする。

一人で飲みたい時は常連さんが来ないひっそりとしたお店で飲むし、ご飯が食べたい時、日本食・中華・イタリアン・ベトナム・台湾 etc 、お酒が飲みたい時、日本酒・焼酎・ワイン・カクテル・ウイスキー etc という感じで、中野には、その場その場のシチュエーションに合うお店のラインナップが豊富だ。スポーツバーだってアニソンバーだってある。もちろんスナックもある。一度だけボッタクリのスナックに入ったことがあったが、そこはもう無い。味のある面白いお店だったけれど。

中野は【カルチャーの吹き溜まり】と言うと聴こえが悪いかもしれないが、過言ではない。と思っている。

行けば行くほどDopeな街だ。

私にとって東京の中野という街は第3の故郷ではあるけれど、第2の青春だ。

謳歌しすぎて浮き沈みはあるものの、またどうしても行きたくなる街。離れられない街である。

これが10代で来ていたらとんでもないことになっていただろう。

私はギリギリ20代で出てきた。1ヶ月後には30代という時。

「自分が何者か」とか、「何になりたいのか」とか考えていた時期はとうに過ぎ、なるようになると思っていた頃だったので過度な期待や希望を抱かない年頃で丁度良かった。街にすんなり馴染めた。

出てきてすぐに仲良くなった子には「まだ半年なの?何年も住んでると思ったw」と言われるくらい馴染めていたようだ。

そんな懐の深い【中野】は、中央線・総武線で1本、東西線でも1本、新宿で乗り継げば快速も止まる。

利便性抜群なので気になった人は是非顔を出してほしい。

きっと、みんな快く受け入れてくれるから。

ナンパ目的や悪酔いしていなければ…。

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